職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

2023-08-27から1日間の記事一覧

ダーティーハリー症候群

ダーティーハリー症候群とは、緊張状態にある新人警察官が、自らを逞しく見せようとするあまり過度の暴力をふるってしまうことを指す俗語です。 ダーティーハリー症候群の由来は、1971年に公開されたアメリカ映画『ダーティハリー』の主人公であるハリー・キ…

ソマティック・マーカー仮説

ソマティック・マーカー仮説とは、神経学者アントニオ・ダマシオが提唱した、意思決定において情動的な身体反応が重要な信号を提供するという仮説です。 ダマシオは、過去の経験に基づいて、ある選択肢が「良い」か「悪い」かを判断する際に、身体的な感情が…

ソーンダイク

ソーンダイクとは、アメリカの心理学者・教育学者であるエドワード・L・ソーンダイクのことです。1874年8月31日にマサチューセッツ州ウィリアムズバーグに生まれ、1949年8月9日にニューヨーク州モントローズで亡くなりました。 ソーンダイクは、動物の学習実…

ソーシャルプルーフ

ソーシャルプルーフとは、社会心理学の用語で、人が周囲の行動や意見を見て、行動を探り、思考する習性のことを指します。 例えば、行列ができている店を見た時に「列ができるほど人気があるということは、よい店である」と推測したり、友人が使っている商品…

センターステージ効果

センターステージ効果とは、複数の選択肢が並べられたとき、人が中央にあるものを選択する傾向があるという現象です。 この効果は、中央にあるものほど視認性が高く、注目を集めやすいためと考えられています。また、中央にあるものほど人気があり、良いもの…

ゼロリスクの罠

ゼロリスクの罠とは、リスクをゼロにしようとすることにより、かえってリスクを高めてしまうことを指します。 リスクをゼロにしようとすると、リスクを回避するために、さまざまな対策を講じます。しかし、これらの対策にはコストや手間がかかります。また、…

ゼロサム・バイアス

ゼロサム・バイアスとは、状況がゼロサム・ゲームと同じ、すなわち1人の得がもう1人の損を意味するという判断を指す。名称はゲーム理論に由来するが、ゲーム理論における「ゼロサム」の概念と違い、ゼロサム思考は個人の状況に対する主観的判断という、心理…

セレンディピティ

セレンディピティとは、偶然の出会いや発見を意味する言葉です。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることです。 セレンディピティの語源は、…

セルフモニタリング

セルフモニタリングとは、自分の行動、思考、感情などを自覚して観察することです。 セルフモニタリングは、心理学や認知行動療法において、さまざまな目的で用いられる技法です。 たとえば、 自分の思考や感情を客観的に理解し、認知の偏りや誤解を修正する…

セルフコントロール

セルフコントロールとは、誘惑や衝動に直面した際に、自己の意思で感情、思考、行動を抑制することです。 直接的な外的強制力がない場面で自発的に自己の行動を統制する行動プロセスである。 セルフコントロールが効かなくなった状態を脱抑制と呼ぶ。 セルフ…

セルフ・モニタリング

セルフ・モニタリングとは、自分の行動や考え、感情などを客観的に観察・記録することです。認知行動療法の技法の一つで、心理療法の臨床においては、クライアント自身が自分の行動や考え、感情を観察し、記録することで、自分の問題行動や問題思考を客観的…

セルフ・マライジング・シンドローム

セルフ・マライジング・シンドロームとは、自分の能力や成果を過小評価する傾向のことを指します。このシンドロームの人は、自分の能力を周囲の人よりも低く見積もってしまい、自分の成果を他人のおかげであると考える傾向があります。そのため、自分の能力…

セルフ・ハンディキャッピング

セルフ・ハンディキャッピングとは、自分自身にハンディキャップを課すことで、失敗しても自尊心を守ろうとする心理状態のことです。 1978年に、アメリカの心理学者エドワード・E・ジョーンズとスティーブン・ベルグラスによって提唱されました。 セルフ・ハ…

セルフ

セルフとは、英語で「自分」や「自己」という意味を持つ単語です。主に、個人のアイデンティティや内面を指す場合に使用されます。また、形容詞や副詞と組み合わせて、自分自身に関連する行為や状態を表すこともあります。 例えば、「self-confidence」は「…

セブンヒッツ理論

セブンヒッツ理論とは、ある商品やサービスについての情報を、消費者が7回接触すると、その商品やサービスを購入する確率が高くなるという理論です。 この理論の根拠は、人間の認知心理学における「ザイオンス効果」です。ザイオンス効果とは、接触回数が多…

セグメンテーション

セグメンテーションとは、市場にいる不特定多数の顧客を、ニーズや属性ごとに細分化することです。マーケティングの分野では、ターゲティング・ポジショニングとともにSTP分析の項目として位置付けられています。 セグメンテーションを行うことで、以下のメ…

セイバリング

セイバリングとは、過去や現在のポジティブな出来事や気持ちを、しっかり味わうことを言います。心地よい体験や幸福感をもたらす気持ちに意識を向け、その体験をじっくり味わうことで、脳におけるポジティブな感情を感じる神経回路が強化されます。 セイバリ…

すべき思考

すべき思考とは、「~すべきだ」「~すべきでない」という考え方で支配されている状態を指します。 例えば、 仕事のために新聞を毎日読むべきだ部下は上司を立てるべきだ仕事中は雑談すべきでない定時で帰るべきでないなどの考え方が当てはまります。 べき思…

スプラリミナル知覚

スプラリミナル知覚とは、意識の閾値を下回る程度の刺激でも、無意識のレベルで認識や影響を及ぼす現象です。通常、人々は意識的に認識できる範囲の刺激に対して反応や認識を行います。しかし、スプラリミナル知覚では、刺激が非常に短時間で提示されたり、…

スピアマン

チャールズ・エドワード・スピアマン(Charles Edward Spearman、1863年9月10日 – 1945年9月7日)はイギリスの心理学者。 スピアマンは、イギリス陸軍の将校としてビルマ戦争やブーア戦争に従軍した後、心理学に転じ、ドイツでW・ブントらに学び、ロンドン大…

スナイダー

マーク・スナイダー(Mark Snyder)は、アメリカ合衆国の心理学者です。1948年生まれ。スタンフォード大学で博士号を取得し、現在はミシガン大学で教授を務めています。 スナイダーは、自己モニタリング(セルフ・モニタリング)の研究で知られています。自…

コーピング

コーピングとは、ストレスに対処するための行動のことです。英語で「対処する・対応する」という意味の「cope」が語源です。 ストレスとは、私たちの心身のバランスを崩すような、身体的・精神的な負荷のことです。ストレスは、仕事や勉強、人間関係、健康な…

ストレス・コーピング

ストレス・コーピングとは、ストレスの原因(ストレッサー)に対して、個人が意図的に行う対処行動のことです。 ストレスは、仕事や人間関係、健康など、さまざまな要因によって引き起こされます。ストレスが過度になると、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性…

ストレス

ストレスとは、外部からの刺激などによって体内に生じる反応のことです。その原因となる外的刺激(ストレッサー)とそれに対する私たちの心身の反応(ストレス反応)とを合わせてストレスと呼ばれることもあります。 ストレスは、私たちの生活において常に存…

ストループ効果

ストループ効果とは、文字の意味と文字の色が一致していない場合に、文字の色を答えるのに時間がかかってしまう現象です。 例えば、赤色の文字で「青」と書かれた紙を渡された場合、赤色を答えるのに時間がかかります。これは、赤色の文字を見た瞬間に、脳は…

ステレオタイプのバイアス

ステレオタイプのバイアスとは、特定の属性や傾向に基づいて、他者を先入観や固定観念によって判断することです。ステレオタイプは、性別、人種、民族、宗教、年齢、出身地、職業、学歴など、さまざまな属性や傾向に基づいて形成されます。 ステレオタイプの…

スティンザー

スティンザー効果とは、アメリカの心理学者のスティンザーが、小集団における心理的効果・原則を研究し発見した原則です。 具体的には、会議など複数の人が1つのテーブルに着く際、座る位置によって人に与える印象が変わるというものです。スティンザーは、…

スティグマ

スティグマとは、ある特性や属性に対して、周囲の人々が否定的な意味づけをすること、またはその結果生じる差別や偏見のことを指します。 具体的には、精神疾患、HIV感染症、薬物依存症、肥満、障害、性的指向や性自認など、社会的な価値観や規範から逸脱し…

すっぱいブドウ

すっぱいブドウとは、イソップ物語の一つ「狐と葡萄」から生まれた比喩表現です。この物語では、腹を空かせた狐が木に実った葡萄を諦めた時、「どうせあの葡萄は酸っぱくて美味しくないはずだ」と言って立ち去ります。この話から、手に入れたいものや達成し…

スタンフォード実験

スタンフォード実験とは、1971年にアメリカ合衆国のスタンフォード大学で行われた、心理学の実験です。心理学者のフィリップ・ジンバルドーが行ったもので、一般人を看守役と囚人役に分け、刑務所に似せた施設で生活させたところ、被験者はそれぞれ与えられ…