職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

ゼロサム・バイアス

ゼロサム・バイアスとは、状況がゼロサム・ゲームと同じ、すなわち1人の得がもう1人の損を意味するという判断を指す。名称はゲーム理論に由来するが、ゲーム理論における「ゼロサム」の概念と違い、ゼロサム思考は個人の状況に対する主観的判断という、心理学の構成概念である。

具体的には、以下のようなものが挙げられる。

「すべて完璧にできなければいけない」「少しでも欠点があれば成功できない」
「他人を良い人か悪い人だけで分類する」「物事がうまくいっている時は楽天的でも、挫折すると悲観主義になる」
相対評価で査定される」
「移民が増えることで仕事を奪われる」
ゼロサム思考は、物事を白黒(0か100か)で判断したり、選択肢を極端な2択に絞り込んだりしてしまうため、以下のような弊害が生じることがある。

柔軟な思考や行動が妨げられる
他人との協力や協調が難しくなる
競争意識が高まり、ストレスや対立が生じる
ゼロサム思考を克服するためには、以下のようなものが有効である。

物事を多角的に捉える
選択肢を複数検討する
他人の立場や視点を考える
競争ではなく、協調を重視する
ゼロサム思考は、私たちの日常生活やビジネスにおいても、無意識のうちに影響を与えている可能性がある。自分の思考や行動を振り返り、ゼロサム思考に陥っていないか、意識的に注意することが大切である。