職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

2023-09-04から1日間の記事一覧

行動療法

行動療法とは、心理療法のひとつで、学習理論を基礎とする数多くの行動変容技法の総称です。近年は広義の認知療法との交流・統合が進展し、認知行動療法と称されることも多いです。 行動療法では、クライエントが現在抱えている行動上の問題(たとえば、恐怖…

行動主義

行動主義とは、心理学のアプローチの1つで、内的・心的状態に依拠せずとも科学的に行動を研究できるという主張です。行動主義は、唯物論・機械論の一形態であると考えられ、あたかもブラックボックスのような外からは観察ができない心が単独で存在することを…

行動経済学

行動経済学とは、経済学と心理学を融合した学問で、人間の経済行動をより現実に即して分析・誘導しようという学問です。 従来の経済学では、人間は常に合理的な行動を取ると仮定されていました。しかし、行動経済学では、人間は必ずしも合理的ではないという…

行為者-観察者効果

行為者-観察者効果とは、他人の行動については内面に原因があると考えるのに対して、自分の行動については原因が自分の外側にあると考える傾向のことです。 具体的には、他人の行動に対しては、その人の性格や能力などの内的要因に注目し、自分の行動に対し…

肯定的暗示

肯定的暗示とは、相手に肯定的なイメージや考えを植え付ける言語技法です。肯定的な言葉や表現を繰り返し使うことで、相手の意識や感情に働きかけ、望ましい反応を引き出すことができます。 肯定的暗示は、営業や販売、教育、カウンセリングなど、さまざまな…

構成主義

構成主義(constructivism)とは、知識や学習を、学習者自身が主体的に意味を構成していくプロセスであると考える学習・教授理論です。 構成主義の特徴は、以下のとおりです。 学習は、知識の伝達ではなく、学習者自身による意味の構成である学習者には、既…

(心理学における)幸福恐怖症

幸福恐怖症(cherophobia)とは、幸せに対する、もしくは幸せになることに対する不合理な強い恐怖感を指します。幸せになると、何か悪いことが起こるのではないか、幸せは長くは続かないのではないか、などという不安や恐怖心を抱き、幸せになる状況を回避し…

幸福の追求

幸福の追求とは、人間が生まれながらにして持つ、幸福を実現しようとする欲求や行動を指します。幸福とは、満足や喜び、充実感などの状態を意味しますが、その定義は人によって異なり、一概には言えません。 幸福の追求は、個人の生き方や価値観によって大き…

幸福の公式

幸福の公式とは、幸せを構成する要素を数式で表したものです。幸福の公式はいくつかありますが、最も有名なものは、アメリカの心理学者、ダニエル・ギルバート博士が提唱した「H = S + C + V」です。 Hは幸福(Happiness)、Sは幸せの設定値(Set range)、C…

(心理学における)向性

心理学における向性とは、個人が特定の対象や事象に対して抱く心理的な傾向のことです。向性は、個人の価値観、信念、感情、態度、行動など、さまざまな要素によって形成されます。 向性は、大きく分けて「内向性」と「外向性」の2つに分けられます。内向性…

(心理学における)口唇期

心理学における口唇期とは、ジークムント・フロイトが提唱した5つの心理性的発達理論の1つで、生後0~1歳半頃までの時期を指します。この時期は、乳児が母親から授乳によって栄養を得ることで、口唇にリビドー(性的欲求)が集中する時期です。 口唇期の特徴…

効果の法則

効果の法則とは、アメリカの心理学者エドワード・ソーンダイクが提唱した学習の原理です。 効果の法則は、以下のように定義されます。 満足や快感をもたらす効果のある行動は、生起しやすくなり、反対に、不快や苦痛をもたらすような行動の場合には状況との…

功利主義

功利主義とは、倫理学の規範倫理学の一派であり、行為や政策の正しさを、その行為や政策がもたらした結果によって判断する考え方です。功利主義の基本的な考え方は、**「最大多数の最大幸福」**です。すなわち、できるだけ多くの人に最大の幸福をもたらすこ…

公平理論

公平理論(equity theory)とは、モチベーション理論の1つで、人は「自分の仕事への取り組みと対価としての報酬」と「他人の仕事への取り組みと対価としての報酬」を比較し、その内容に不公平を感じる場合、公平性を感じるような状態に近づく行動をとるよう…

公認心理師

公認心理師とは、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、保健医療、福祉、教育その他の分野において、助言や指導、援助、分析などを業とする人のことです。 2017年9月15日に施行された公認心理師法に基づき、心理職で唯一の国家資格として誕生しました…

公的自己意識

公的自己意識とは、自分が他者からどのように見られているのか、評価されているのか、気にする意識のことです。 自分の容姿や言動、行動など、他者に見える自分への意識が強いことを指します。 具体的には、以下のような言動や行動が公的自己意識の表れです…

交流分析

交流分析とは、1950年代後半に、精神科医エリック・バーンによって提唱された心理学理論です。 交流分析は、私たちの心を3つの「自我状態」(親、大人、子ども)に分けて理解し、人間関係の改善や自己実現を図る心理療法です。 交流分析の特徴は、以下のとお…

誤前提暗示

誤前提暗示とは、まだ決定していない物事に対して相手に物事を実行させるように判断させることです。具体的には、相手に誤った前提を与えて、その前提に基づいて選択肢を限定することで、意図した選択を相手に選ばせる心理テクニックです。 例えば、以下のよ…

誤信念課題

誤信念課題とは、心の理論の獲得の有無を測定する心理学実験です。心の理論とは、他者の心の状態を理解する能力のことで、他者の信念、欲求、意図、感情など、他者が見ている世界を理解する能力です。 誤信念課題では、被験者に物語を聞かせ、その物語の中で…

語彙的アプローチ

語彙的アプローチとは、言語学習において、語彙の学習に重点を置く教授法です。1990年代にイギリスの言語学者マイケル・ルイスによって提唱されました。 語彙的アプローチの根底にある考え方は、言語学習の重要な部分は、語彙フレーズを塊として理解し、生成…

後悔回避のバイアス

後悔回避のバイアスとは、意思決定において、後悔を回避するために、リスクを避けたり、選択を先延ばししたりする傾向のことです。 後悔は、自分の意思決定が失敗して、損失や痛みを引き起こしたことに対するネガティブな感情です。後悔回避のバイアスを持つ…

胡蝶の夢

「胡蝶の夢」とは、中国の戦国時代の思想家である荘子が見た夢に基づく、現実と夢の区別がつかないことのたとえです。 荘子の説話によると、荘子は夢の中で胡蝶になり、自由に飛び回って楽しく過ごしていました。しかし、目が覚めると、自分が本当に胡蝶だっ…

オペラント条件づけ

オペラント条件づけとは、報酬や罰によって行動の頻度を変化させる学習のことです。 オペラント条件づけでは、ある行動が報酬によって強化されると、その行動の頻度が増加します。一方、ある行動が罰によって抑制されると、その行動の頻度が減少します。 オ…

個別特性

個別特性とは、個人に固有の、他の人と比較しても大きく異なる特徴のことです。 例えば、 好奇心旺盛几帳面感受性豊かリーダーシップがある楽観的ネガティブなどは、個別特性の例として挙げられます。 個別特性は、個人の性格や価値観、考え方、行動などに影…

個性化

個性化とは、個人が自分自身の個性を発揮し、その人らしく生きることです。 心理学では、C.G.ユングが「個性化」の概念を提唱しました。ユングによると、個性化とは、個人が自分の内面にある無意識の要素と意識の要素を統合し、自己を実現していくプロセスで…

個人的無意識

個人的無意識とは、個々の人間に固有の無意識であり、集合的無意識の対語である。個人の人生の過程と関連した不快な記憶や情動、感情を混乱させる幼児期の外傷体験や原始的な本能を抑圧する領域であると同時に、幸福な記憶、芸術的な体験、創造活動の材料の…

個人的アイデンティティ

個人的アイデンティティとは、個人が自分自身をどのように認識しているか、すなわち、自分の内面的な特徴や価値観、信念、考え方、感情などに基づいて、自分自身をどのような人間であると捉えているかを指します。 具体的には、以下のようなものが個人的アイ…

個人心理学

個人心理学とは、オーストリア出身の精神科医であるアルフレッド・アドラーによって創始された心理学理論です。 個人心理学の基本的な考え方は、以下のとおりです。 人間は劣等感を克服しようとする存在である人間は共同体感覚を持つ社会的な存在である人間…

言語野

言語野とは、言語の処理に関与する脳の部位です。大脳皮質の左側に多く存在し、右利きの人では95%以上、左利きの人でも70%以上が左側にあります。 言語野は、大きく分けて運動性言語野と感覚性言語野の2つに分けられます。 運動性言語野は、言語を発する際に…

言語獲得装置

言語獲得装置(LAD)とは、1960年代にノーム・チョムスキーが提唱した言語習得理論の概念です。LADは、人間に生まれながらに備わっている言語を獲得するための能力であると考えられており、言語の普遍文法(UG)と呼ばれる、あらゆる言語に共通する構造や規…