職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

2023-09-01から1日間の記事一覧

黄胆汁質

黄胆汁質とは、古代ギリシャの医学者ヒポクラテスによって提唱された4つの気質分類の1つです。黄胆汁は、火のような温かく乾いた性質を持つ体液とされ、黄胆汁質は、この体液が過剰な性格であるとされています。 黄胆汁質の特徴は、以下の通りです。 情動反…

黄昏効果

黄昏効果とは、夕方になると人間の思考力や判断力が鈍くなるという心理学的な現象です。具体的には、夕方になると、脳内のドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質の分泌が減少し、集中力や注意力が低下します。また、体内時計が夜に備えてリラックスモ…

王者バイアス

王者バイアスとは、情報の価値よりも、その情報をもたらした人の評判を重視する傾向です。 王者バイアスは、人間が情報を処理する際に、情報のソースを重視する傾向から生じます。私たちは、信頼できる人や、専門家である人、あるいは、権威のある人の発言を…

(心理学における)影

心理学における「影(シャドウ)」とは、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングによって提唱された概念です。 「影」とは、自分の意識によって生きられなかった半面、その個人が認容しがたい心的内容を意味します。 具体的には、社会や周囲の人々から受…

嘘とは、事実と異なることを、真実ではないことを知りながら、相手が信じることを意図して伝達すること、またはその伝達した内容です。 嘘の特徴は、以下の3つです。 非事実性:真実と異なること意図性:真実ではないことを知りながら言うこと伝達性:相手に…

一筆書き問題

一筆書き問題とは、与えられた図形を一筆書きで描けるかどうかを問う問題です。一筆書きとは、鉛筆などの筆記用具のペン先を紙からはなさないで、一度書いた線の上を通らないようにして、線で図を書くことです。 一筆書き問題は、小学校の算数や理科の授業で…

一般化トリヴァース=ウィラード仮説

一般化トリヴァース=ウィラード仮説とは、1973年にロバート・トリヴァースとダン・ウィラードによって提唱された仮説です。この仮説は、親の資源が限られている場合、親は資源を投入する子どもの性別を、資源を獲得する可能性が高い性別に偏らせるというもの…

一般因子

一般因子(g因子)とは、さまざまな知能検査の成績に共通して関与する知能の一成分です。さまざまな知能検査の得点間の相関係数はほとんど常に正となることから、F. ゴルトンや C.E. スピアマンが命名しました。 スピアマンは、小学生の成績の分析から、各学…

一貫性論争

一貫性論争とは、性格心理学における、”性格は各個人において一貫して変わらないもの”という立場と、”性格は一貫したものではなく、状況に応じてどんどん変化するもの”という立場の間の論争です。 1968年にアメリカの心理学者ウォルター・ミシェルによって提…

一貫性のバイアス

一貫性のバイアスとは、人は自分の行動や発言に一貫性を持たせたいという心理傾向です。そのため、一度行った行動や発言を、後から変えることに抵抗を感じたり、変えたとしても、その行動や発言に正当化するための理由づけをしたりすることが少なくありませ…

一貫性

一貫性とは、始めから終わりまで矛盾がない状態、または同じ一つの方針によっていることです。 具体的には、以下のようなものが考えられます。 言動や信念が一貫していること行動や発言がいつも同じ方向性に向かっていること論理や推論が矛盾していないこと…

一回学習

一回学習とは、一度だけ学習して、それ以降は記憶に定着するという学習方法です。 人間の脳は、一度記憶したことでも、時間が経つと忘れてしまいます。これを「忘却」といいます。エビングハウスの忘却曲線によると、一度覚えた内容も1時間後には56%忘れ、1…

意味記憶

意味記憶とは、言葉や概念などの一般的な知識についての記憶です。特定の場所や時間に関係せず、物事の意味を表わす記憶です。 例えば、 1年は365日である東京は日本の首都である犬は哺乳類である水はH2Oで構成されているなどの知識が意味記憶に当たります。…

意識は流れる

意識は流れるとは、意識が絶えず変化し、流動していくことを意味します。 心理学において、意識の流れは、ウィリアム・ジェームズによって提唱された概念です。ジェームズは、意識は静的な状態ではなく、常に何かしらの思考や感情が流れ続けていると主張しま…

意識の流れ

意識の流れとは、人間の意識が連続的に変化し流動していくことをあらわすウィリアム・ジェームズの用語です。具体的には、意識は単なる静的なものではなく、イメージや観念、思考、感情などが流れるように連なったものであるとされています。 文学上では、意…

意識

意識は、人間が持っている、自分の存在や周囲の状況を認識できる状態です。意識は、哲学、心理学、生物学、医学、宗教など、様々な分野で研究されていますが、その本質はまだ完全には解明されていません。 意識の特徴としては、以下のようなものが挙げられま…

意志

意志とは、目標を定めてその達成のために行為を促す自発的な気持ちや思考を意味します。 意志は、人間の精神活動の重要な要素であり、私たちの行動や人生に大きな影響を与えます。意志が強い人は、困難や障害にも負けず、自分の目標に向かって努力し続けるこ…

依存

依存とは、特定の物質や行為に、やめたくてもやめられず、その結果、自分や周囲に悪影響を与えてしまう状態のことです。 依存症の対象は、アルコール、薬物、ギャンブル、ゲーム、スマホ、SNSなど、多岐にわたります。 依存症の特徴は、以下の通りです。 や…

暗示的説得

暗示的説得とは、相手に自分の考えや意見を押し付けるのではなく、相手に自分で考えを決めさせるように促す説得方法です。 明示的説得は、相手に自分の考えや意見を直接伝えて、相手に同意してもらうことを目的としています。一方、暗示的説得は、相手に自分…

暗示

暗示とは、言葉や合図などにより、他者の思考、感覚、行動を操作・誘導する心理作用のことをいいます。暗示にかけられた者は自然にそうなったと考え、それが他者による誘導によるものであることに気が付かないことが多いです。 暗示は、催眠状態において最も…

安全欲求

安全欲求とは、人間が生命の危険から身を守り、安心して暮らしたいと願う欲求です。マズローの欲求5段階説では、生理的欲求の次に位置する欲求です。 具体的には、以下のようなものが安全欲求に含まれます。 身体的安全:病気やケガから身を守る経済的安全:…

安全基地

安全基地とは、アメリカ合衆国の心理学者であるメアリー・エインスワースが1982年に提唱した人間の愛着行動に関する概念です。 安全基地とは、子どもにとっての愛着対象が、幼い子どもに提供する心地よい安定や保護が保証された環境を意味します。 子どもは…

安全の欲求

安全の欲求とは、身体的・精神的・経済的に安全で安心した状態を保ちたいという欲求です。マズローの欲求5段階説では、生理的欲求に次いで重要な欲求とされています。 安全の欲求の具体例としては、以下が挙げられます。 身体的な安全:病気やケガから身を守…

悪魔祓い

悪魔祓いとは、宗教や民俗信仰において、祈祷・儀式などによって悪魔・悪霊、悪神、魔神、偽りの神を追い払うこと、またその祈祷・儀式・行事です。 そのような営為は、古代から現代に至るまでの世界各地のさまざまな社会にみられるものであり、その方法や内…

愛着理論

愛着理論とは、人と人との親密さを表現しようとする愛着行動についての理論です。 愛着理論は、心理学者であり精神分析学者でもあるジョン・ボウルビィによって確立されました。ボウルビィは、乳児は生得的に、養育者に対して親密さを獲得し維持しようとする…

愛着行動

愛着行動とは、乳幼児が養育者に対して親密さを求めるために行う行動のことです。生後6か月頃から2歳頃まで活発に現れます。 愛着行動には、大きく分けて3種類のものがあります。 発信行動:泣き、笑い、声を出すことなど、養育者の注意を引くために行う行動…

愛着形成

愛着形成とは、乳幼児と特定の養育者(親や保育者)との間に形成される情緒的な結びつきのことです。 乳幼児は、生存や発達のために、養育者の愛情や関心を必要としています。養育者が乳幼児の要求に敏感に応え、愛情をもって接することで、乳幼児は安心感と…

愛着

心理学において、愛着とは、特定の他者に対して持続的な情緒的な結びつきのことです。特に、乳幼児期の子どもと養育者との間で形成される愛着は、子どものその後の心の発達や人間関係に大きな影響を与えます。 愛着は、子どもが養育者から得られる信頼感や安…

愛情と所属の欲求

愛情と所属の欲求とは、心理学者のAbraham Maslowが提唱した欲求5段階説において、第3段階に位置する欲求です。 生理的欲求や安全欲求が満たされると、人は次に愛情と所属の欲求を強く感じるようになるとされています。 愛情と所属の欲求とは、家族や友人、…

愛情

愛情とは、自分以外の誰かを「大切にしたい」と思う気持ちです。対象は恋人やパートナーはもちろん、家族、友達、アイドルやペットまでと幅広く、気持ちにも「大切にしたい」だけでなく、「いとおしい」「支えたい」「信じる」などさまざまな感情が含まれま…