職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

フット・イン・ザ・ドア フット・イン・ザ・ドア法

フット・イン・ザ・ドア法とは、交渉や依頼の場面で、本命の要求を通すために、まず簡単な要求からスタートし、段階的に要求レベルを上げる方法です。

人間は、いったんある立場をとると、一貫してその立場をとっているほうが居心地がいい、また、他人から一貫性のある人間と見られていたい(ころころ意見が変わる人間とは見られたくない)という心理があります。フット・イン・ザ・ドア法は、この心理を交渉に利用したものである。

具体例としては、以下のようなものが挙げられます。

慈善団体が、寄付を募る際に、最初に100円の寄付をお願いする。
訪問販売員が、家の中に入らせてもらうために、「お話だけでも聞いてください」と頼む。
政治家が、国民に、小さな税金の引き上げを受け入れてもらい、その後に大きな税金の引き上げを提案する。
フット・イン・ザ・ドア法は、心理学における「一貫性の原理」に基づいています。一貫性の原理とは、一度何かをすると、それを維持しようとする心理的な傾向のことです。

フット・イン・ザ・ドア法は、巧妙に使用すれば、相手に本命の要求を受け入れてもらう可能性が高まります。しかし、相手に不快感を与えたり、信頼を失ったりする可能性もあるため、注意して使用する必要があります。