職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

2023-09-02から1日間の記事一覧

顔面フィードバック仮説

顔面フィードバック仮説とは、「表情がフィードバックされて、その表情の感情を引き起こす」という仮説です。 1880年代中ごろ、アメリカ合衆国の心理学者ウィリアム・ジェームズとデンマークの心理学者カール・ランゲが別々に、人は「刺激を受けて情動が変化…

間欠強化効果

間欠強化効果とは、オペラント条件づけにおいて、毎回強化子(報酬などの刺激)を与える連続強化よりも、ときどき強化子を与える部分強化の方が学習の消去(抑制)が起こりにくい(消去抵抗が大きい)こと。 例えば、ハトにキーを押すという行動を学習させよ…

観察法

観察法とは、研究対象者を客観的に観察し、その行動や言動を記録・分析する研究方法です。心理学においては、最も基本的な研究方法の一つとして知られています。 観察法には、大きく分けて「自然観察法」と「実験観察法」の2つがあります。 自然観察法自然観…

観察者羞恥

観察者羞恥とは、他人が恥ずかしい思いをする場面を目撃したときに、自分自身も恥ずかしいと感じてしまう感情です。 例えば、友人が人前で転んだり、プレゼンで失敗したりした場面を目撃したときに、自分も恥ずかしくなったり、気まずくなったりすることが挙…

缶コーラ消滅実験

缶コーラ消滅実験とは、ダン・アリエリーが2008年に発表したイグ・ノーベル賞を受賞した心理学実験です。 実験は、2つのグループに分けられた被験者に、缶コーラを2ドルで販売するという設定で行われます。 1つのグループは、研究室で実験を行い、研究室内に…

感情的決めつけ

感情的決めつけとは、自分の感情をあたかも事実を裏付ける証拠のように思い込んで、決めつけてしまう思考パターンです。 例えば、「仕事でミスをしてしまった。だから自分はダメ人間だ。」や「友達と喧嘩してしまった。だからもう友達はいない。」といったよ…

デシの実験

デシの実験とは、アメリカの心理学者エドワード・L・デシによって行われた、内発的動機づけと外発的動機づけに関する実験です。1969年に、当時流行っていた「ソマ・パズル」を使い、2つのグループの学生にパズルを解かせました。 1つのグループには、パズル…

EQ

EQは、Emotional Intelligenceの略で、日本語では「感情知能」と呼ばれます。 感情知能とは、自分自身の感情を理解し、コントロールする能力、そして他者の感情を理解し、適切に対応する能力のことです。 感情知能は、仕事や人間関係において重要な能力とさ…

El

EIとは、Emotional Intelligenceの略で、感情的知性(情動知能)と訳されます。 自分の感情を理解し、コントロールする能力、他者の感情を理解し、共感する能力、自分の感情や他者の感情を役立てることができる能力の3つの要素から構成されます。 EIは、仕事…

感情知性

感情知性(EI)とは、自分自身の感情や他者の感情を認識・理解・調整する能力です。また、感情を適切に表現・活用する能力も含まれます。 感情知性は、以下の5つの能力から構成されています。 自己認識:自分の感情を認識し、理解する能力自己管理:自分の感…

感情機能

感情機能とは、感情を理解し、処理し、表現する能力です。感情機能は、人間のコミュニケーション、人間関係、学習、意思決定など、さまざまな能力に重要な役割を果たします。 感情機能を理解するためには、まず感情とは何かを理解する必要があります。感情と…

感情ヒューリスティック

感情ヒューリスティックとは、対象物に対して抱いている好きか嫌いかなどの感情によって異なった意思決定を行ってしまう思考方法のことです。 具体的には、好きなもののメリットを高く、デメリットを低く評価し、嫌いなもののメリットを低く、デメリットを高…

感情

感情とは、何かに対して抱く主観的な気持ちのことです。喜び、悲しみ、怒り、恐怖、驚き、嫌悪など、さまざまな種類があります。感情は、身体的な変化、行動、思考、そして記憶に影響を及ぼします。 感情は、私たちの生活に重要な役割を果たします。感情は、…

感覚記憶

感覚記憶とは、感覚器官に入力された情報をそのまま保持する記憶のことです。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚に対応して、それぞれ視覚記憶、聴覚記憶、嗅覚記憶、味覚記憶、触覚記憶があります。 感覚記憶は、非常に短い時間しか保持されません。…

(心理学における)感覚運動器

心理学における感覚運動器とは、赤ちゃんや幼児が自分の感覚や身体の動きを通して、外の世界を理解していくための能力や行動のことです。 ピアジェの認知発達理論によると、人間の認知発達は0歳から12歳までの4つの段階に分かれています。そのうちの最初の段…

感覚モダリティ

感覚モダリティとは、人間が世界を認識するために使用する感覚器の種類のことです。主な感覚モダリティには、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5つがあります。 視覚は、光の刺激を受け取る眼を使って、物体の形や色、動きなどを認識します。聴覚は、音の刺激…

感応度逓減

感応度逓減とは、利益や損失の絶対値が大きくなるにつれて、変化への感覚がにぶるという心理現象のことです。 例えば、1万円の損失であっても、10万円が9万円になる方が、100万円が99万円になるよりも苦痛を大きく感じます。 これは、人間は絶対的な価値では…

干渉理論

干渉理論とは、人間の記憶に関する理論です。1900年代初頭にアメリカの心理学者エドワード・トリンガーによって提唱されました。 干渉理論は、記憶は長期記憶(LTM)と短期記憶(STM)の2つの記憶システムに分けて考えられます。LTMは、長期間にわたって記憶…

完全習得学習

完全習得学習とは、十分な時間と適切な学習環境さえ与えられれば、どの児童生徒も、同じ学習内容を完全に習得することが可能であるという教育の考え方とそのための授業計画をさします。 この教育の考え方は、アメリカの心理学者ジョン・B・キャロルの「学習…

葛藤

葛藤とは、心の中に相反する動機や欲求、感情などが存在し、そのいずれをとるか迷うことです。 例えば、 恋人と別れるか、別れないか新しい仕事に転職するか、今の仕事を続けるか正義を貫くか、自分の利益を優先するかなどの状況で、葛藤を感じることがあり…

楽観主義

楽観主義とは、物事を良い面から捉える考え方です。逆境や困難に直面しても、最終的にはよい結果になるだろうという信念を持っています。 楽観主義の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。 物事の良い面を見る過去にとらわれすぎない前向きに今を…

(心理学における)学童期

心理学における学童期とは、6歳から12歳までの時期を指します。この時期の子どもは、小学校に通い始め、学習や社会化が進む時期です。 学童期の子どもの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。 知的能力の急速な発達社会性の発達性自認の発達学業に…

(心理学における)学童期

心理学における学童期とは、6歳から12歳までの時期を指します。この時期の子どもは、小学校に通い始め、学習や社会化が進む時期です。 学童期の子どもの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。 知的能力の急速な発達社会性の発達性自認の発達学業に…

確率加重関数

確率加重関数とは、確率を主観的に評価する際に使用する関数です。確率加重関数は、確率をそのまま評価するのではなく、それに対して一定の重みをかけて評価します。 確率加重関数の形は、その人の主観によって異なります。しかし、一般に、低い確率は高い確…

確率の誤謬

確率の誤謬とは、確率に関する誤った理解に基づく思考の誤りです。確率の誤謬には、以下のようなものがあります。 ギャンブラーの誤謬ギャンブラーの誤謬とは、ある事象の発生頻度が特定の期間中に高かった場合に、その後の試行におけるその事象の発生確率が…

確証ヒューリスティック

確証ヒューリスティックとは、自分が正しいと思っている仮説を裏付けるような情報を積極的に求め、そうでない情報を軽視あるいは無視する傾向のことを指します。 人は、意思決定を行う際に、限られた情報や時間の中で、できるだけ効率的に判断を下そうとしま…

獲得的セルフ・ハンディキャッピング

獲得的セルフ・ハンディキャッピングとは、あらかじめ自分自身にハンディキャップを課す行為のことを指します。試験の前に「勉強を放棄する」「前日に徹夜する」など、全力を出せない条件を自ら負い、「合格できなくても万全の状態ではなかったのだから仕方…

拡張・形成理論

拡張・形成理論(Boerden-and-build theory)とは、ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソン教授が提唱した理論です。 この理論は、ポジティブな感情が人間の心を拡張し、利用できる資源や能力を形成するという考え方を指します。そして、人はこの拡…

拡散的思考

拡散的思考とは、ある問題に対して、既知の情報から多様な発想を導き出す思考方法です。固定概念にとらわれず、自由な発想でどんどんアイディアをふくらませていくのが拡散的思考の特徴です。 収束的思考は、既知の情報から論理的に思考や推論を進めていき、…

崖っぷち戦略

崖っぷち戦略とは、企業や個人が、現状のままでは破綻や衰退が避けられない場合に、リスクを冒してでも大きな改革や変革を断行し、状況を打開しようとする戦略です。 崖っぷち戦略は、通常のビジネスではリスクが高すぎるため、なかなか実行に移せないもので…