デジャビュとは、一度も体験したことがないはずなのに、すでにどこかで体験したことのように感じる現象です。日本語では、「既視感」とも呼ばれます。 デジャビュは、誰にでも経験することがある比較的ありふれた現象です。一般的な調査によると、成人の約70…

デジャヴュとは、日本語で「既視感」と訳される現象です。初めて体験したことなのに、以前に体験したことのように感じることです。たとえば、初めて訪れた場所なのに、どこかで見たことがあるような気がする、初めて会った人に、以前どこかで会ったことのよ…

心理学者の「デシ」は、エド・デシ（Edward L. Deci）のことです。1942年生まれのアメリカの心理学者で、ミシガン大学の教授を務めています。主な研究領域は、自己決定理論（SDT）です。 SDTは、人間の行動は、内発的動機と外発的動機の2つの動機によって駆…

デカルトの思考機械とは、デカルトが提唱した、人間の思考や意識を機械的に説明する考え方です。デカルトは、方法的懐疑によって、すべての外界の存在を疑い、最後に残るものは「疑っているという自己意識」のみであるとしました。この自己意識は、物質的な…

デカルト（René Descartes）は、17世紀のフランスの哲学者、数学者、物理学者、解剖学者、生理学者です。彼は「近代哲学」の祖であり、その業績は科学革命にも大きな影響を与えました。 デカルトは、1596年にフランスのトゥーレーヌ地方で生まれました。10歳…

つり橋効果とは、不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に対し、恋愛感情を抱きやすくなる現象です。 1974年にカナダの心理学者であるダットンとアロンが発表した「生理・認知説の吊り橋実験」によって実証されました。 この実験では、男性被験者を2つのグ…

チョムスキーは、アメリカの哲学者、言語学者、認知科学者、論理学者です。1928年生まれで、現在はマサチューセッツ工科大学の言語学および言語哲学の研究所教授兼名誉教授を務めています。 チョムスキーは、言語学において「生成文法」の理論を唱え、言語学…

心理学におけるチャンクとは、人間が認識できる情報のまとまりのことです。人間のワーキングメモリ（短期記憶）は、7±2個のチャンクまでしか保持できないことが知られています。 チャンクは、意味的、視覚的、論理的なまとまりなど、さまざまな形で存在しま…

チャルディーニとは、アメリカの社会心理学者ロバート・B・チャルディーニが提唱した、人の行動に影響を与える6つの心理法則のことです。 好意の法則：親しみや好意を感じている人の要求には応じやすい権威の法則：権威のある人からの要求には従いやすい希少…

チャールズ・ダーウィンは、進化論の提唱者として有名ですが、情動の研究にも大きな貢献をしました。彼は1872年に『人間と動物における情動の表現』という著書を発表し、人間と動物の表情の類似から、表情が本能的なコミュニケーション手段として進化してき…

チキンゲームとは、2人のプレイヤーが互いに相手に譲歩させようと、強硬な姿勢をとるゲームです。どちらかが譲歩するまで、どちらも譲歩せずに互いに突っ込んでいき、最終的に衝突してしまうという結果になる恐れがあります。 チキンゲームは、2人のプレイヤ…

チェリー・ピッキングとは、多くの事例の中から自らの論証に有利な証拠のみを選び、それと矛盾する証拠を隠したり無視する行為のことである。 チェリー・ピッキングは、論理学では誤った論理、詭弁術として知られる。チェリー・ピッキングをすることで、自分…

エドワード・コリン・チェリー（1914年6月23日 - 1979年11月23日）は、イギリスの認知心理学者です。主要な研究は聴覚系に関するものであり、特にカクテルパーティー効果の提唱で知られています。 チェリーは、1953年に「シャドーイング」と呼ばれる実験を行…

ダンバー数とは、人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限です。1990年代に、イギリスの人類学者であるロビン・ダンバーによって初めて提案されました。 ダンバー数は、霊長類の脳の大きさと社会集団の規模に相関関係があることに着目…

タルヴィングは、エストニア出身のカナダ人心理学者です。 1927年にエストニアのタルトゥで生まれ、第二次世界大戦後、アメリカ軍で翻訳者として働き、カナダに移住しました。 1953年にトロント大学の心理学科を卒業し、修士号を取得、ハーバードにて博士号…

タブラ・ラサ（tabula rasa）とは、ラテン語で「白い板」という意味です。哲学においては、人間の心は生まれたときには何も書かれていない白紙の状態であり、経験によって知識や観念が獲得されるという認識論の立場を指します。 この考え方は、17世紀のイギ…

心理学におけるタナトスとは、死への欲求や衝動、死への恐怖心などを表す言葉です。これは、ギリシャ神話の死の神「タナトス」に由来しています。 心理学者のジークムント・フロイトは、人間の心には生への欲求である「エロス」と、死への欲求である「タナト…

タジフェルは、イギリスの心理学者で、社会的アイデンティティ理論の提唱者として知られています。 タジフェルは、1928年にポーランドで生まれました。ナチスの迫害を逃れてイギリスに移住し、オックスフォード大学で心理学を学びました。その後、ブリストル…

ダイモニックなものとは、人間の精神や行動の奥底に潜む、非理性的で破壊的な力、またはそのような力を象徴するものを指します。ギリシャ語の「ダイモーン（daimon）」は、守護霊や精霊を意味する言葉ですが、やがて悪魔や悪魔的な力としても解釈されるよう…

タイム-オン理論とは、神経系が情報処理を行う際に、神経細胞が一定時間、活動状態を維持する必要があるという仮説です。この仮説は、1960年代に、ドイツの神経科学者、ヘルマン・エビングハウスによって提唱されました。 エビングハウスは、記憶に関する実…