職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

(心理学者の)デシ

心理学者の「デシ」は、エド・デシ(Edward L. Deci)のことです。1942年生まれのアメリカの心理学者で、ミシガン大学の教授を務めています。主な研究領域は、自己決定理論(SDT)です。

SDTは、人間の行動は、内発的動機と外発的動機の2つの動機によって駆動されているという理論です。内発的動機は、個人的な興味や価値観に基づく動機であり、外発的動機は、報酬や罰などの外的要因に基づく動機です。

デシは、SDTに基づいて、内発的動機を高めるための方法を研究してきました。内発的動機を高めるためには、個人の自由や選択を尊重し、目標達成に必要なスキルと知識を身につけさせ、フィードバックや社会的サポートを提供することが重要であると主張しています。

デシの研究は、教育、職場、医療などの分野で応用されています。例えば、教育においては、内発的動機を高めるための授業や指導法の開発が進められています。

エド・デシの主な著書には、以下のようなものがあります。

Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior (1985)
Why We Do What We Do: Understanding Self-Motivation (1995)
Self-Determination Theory: A Fundamental Theory of Human Motivation, Development, and Social Justice (2000)
Motivation: What Does It Mean? (2011)
The Psychology of Self-Determination: Theory, Research, and Applications (2015)
デシは、SDTの研究で、人間の行動を理解するための重要な貢献をしました。彼の研究は、教育、職場、医療などの分野で、人々のモチベーションを高めるための実践的な方法を開発するために役立っています。