職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

自我同一性

"自我同一性とは、心理学や社会学において、「自分は何者なのか」という概念をさす。アイデンティティもしくは同一性とだけ言われる事もある。当初は「自我同一性」と言われていたが、後に「自己同一性」とも言われるようになった。エリク・エリクソンによる言葉で、青年期の発達課題である。

自我同一性を構成する要素は、以下の4つである。

自己斉一性・連続性:自分に対して一貫性を持っており、時間的連続性を持っている
対自的同一性:自分が目指すべきことなどが明確に意識していること
対他的同一性:自分をどのように他者から見られているのか、どのように他者から認識されたいか
心理社会的同一性:自分の価値観や信念が、社会の価値観や信念と調和していること
自我同一性が確立されていれば、自分自身を肯定的に受け入れることができ、将来に対する不安や人生に対する無気力、職業生活に対する混乱を感じる危険性が低くなる。

自我同一性の確立は、青年期に集中的に行われるが、成人後も変化し続ける。人生の転機や変化によって、自我同一性が揺らいだり、再構築が必要になったりすることもある。

自我同一性が確立されているかどうかは、以下の問いかけに答えることで、ある程度判断することができる。

自分は誰なのか?
自分はどんな人間になりたいのか?
自分はどんな価値観を持っているのか?
自分はどんな人生を送りたいのか?
これらの問いかけに、肯定的かつ確信を持って答えることができる人は、自我同一性が確立されていると言えるだろう。"