職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

試行錯誤学習

試行錯誤学習とは、様々な問題解決行動を試す過程で、学習が成立することです。アメリカの心理学者であるエドワード・ソーンダイクが提唱した概念です。

ソーンダイクは、猫の問題箱の実験で、猫が問題箱から脱出するために、様々な行動を試み、結果として問題解決に至ることを観察しました。この実験から、ソーンダイクは、試行錯誤学習は、刺激と反応の連合によって成立するという「効果の法則」を提唱しました。

効果の法則とは、問題解決につながる行動は、報酬によって強化され、問題解決につながらない行動は、罰によって弱められていくという法則です。

試行錯誤学習は、動物だけでなく、人間にも見られる学習の基本的な形です。例えば、子供が歩き方を覚えるとき、最初は転びながらも、何度も試行錯誤を繰り返すことで、歩けるようになるという例があります。

試行錯誤学習は、時間と労力を要する一方で、幅広い問題解決に適用できる学習方法です。

試行錯誤学習と洞察学習の違いは、試行錯誤学習では、問題解決につながる行動を偶然発見するまで、様々な行動を試す必要があるのに対し、洞察学習では、問題解決のヒントを見いだすことで、すぐに問題解決に至るという点です。