職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

価値類型

価値類型とは、個人の人格を形成する性格を、価値観の違いによって6つのタイプに分類した理論です。ドイツの心理学者エドゥアルト・シュプランガーによって提唱されました。

シュプランガーは、人間は文化に対する関わり方によって、6つの価値観のいずれかに傾向を持つと考えました。その6つの価値観とは、以下のとおりです。

権力:支配、勝利、優越
経済:利益、効率、実利
社会:協調、調和、共感
審美:美、創造、感動
理論:真理、知性、理解
宗教:救済、徳、神
各価値観の特徴は、以下のとおりです。

権力型は、支配や勝利を重視し、リーダーシップを発揮したり、競争に勝利したりすることに喜びを感じるタイプです。
経済型は、利益や効率を重視し、ビジネスや経済活動に力を入れたり、物質的な豊かさを求めたりするタイプです。
社会型は、協調や調和を重視し、人々と協力したり、社会的な貢献をしたりすることに喜びを感じるタイプです。
審美型は、美や創造を重視し、芸術や芸術家を愛好したり、自分自身を美しく表現したりすることに喜びを感じるタイプです。
理論型は、真理や知性を重視し、学問や研究に没頭したり、物事の本質を理解することに喜びを感じるタイプです。
宗教型は、救済や徳を重視し、宗教や精神的な価値観に深く関心を持つタイプです。
なお、シュプランガーは、これらの価値観は独立したものではなく、相互に関連し合っていると考えています。また、各価値観は、個人の成長や経験によって、変化する可能性があります。

価値類型論は、個人の性格や行動を理解する上で、有益な視点を提供してくれるものです。