職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

トリプルカラム法

トリプルカラム法とは、認知行動療法(CBT)の技法の一つです。 CBTは、うつ病や不安障害などの精神疾患の治療に用いられる心理療法で、認知の歪み(自動思考)を修正することで、感情や行動を改善することを目的としています。

トリプルカラム法では、ネガティブな感情や行動を引き起こした出来事を書き出し、その出来事に対して抱いた自動思考(「自分はダメだ」「私は誰からも愛されていない」など)、自動思考の裏にある認知の歪み(過度の一般化、全否定、べき思考など)、そして自動思考に対して抱いた合理的な反応(「自分は完璧ではないが、ダメな人ではない」「私は愛されている」など)を3つの列に書き出します。

この作業を通して、自動思考の歪みに気づき、より合理的な考え方に修正することで、ネガティブな感情や行動を改善することができます。

具体的には、以下のような手順で実施します。

ネガティブな感情や行動を引き起こした出来事を書き出します。
出来事に対して抱いた自動思考を書き出します。
自動思考の裏にある認知の歪みを書き出します。
自動思考に対して抱いた合理的な反応を書き出します。
トリプルカラム法は、認知の歪みを修正するために効果的な技法です。 日常生活の中で、ネガティブな感情や行動に陥ったときは、トリプルカラム法を活用して、自分の考え方を見直してみるとよいでしょう。