職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

2023-09-07から1日間の記事一覧

情動二要因理論

情動二要因理論とは、スタンレー・シャクターとジェローム・E・シンガーによって1962年に提唱された情動の理論です。この理論は、情動は生理的喚起と認知的な解釈の相互作用によって生じるとしています。 生理的喚起とは、心拍数や血圧、発汗などの身体的な…

情動のジェームズ-ランゲ説

ジェームズ-ランゲ説とは、19世紀のアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズとデンマークの心理学者カール・ランゲによって提唱された情動の理論です。この理論は、情動は、外部からの刺激によって引き起こされる身体的反応の知覚によって生じると説明して…

(心理学における)情動

心理学における情動とは、外界からの刺激や内的な思考・経験によって生じる、一過性の心の状態です。喜び、悲しみ、怒り、恐怖、不安などの基本的な情動から、愛情、幸福、誇り、罪悪感、嫉妬などの複雑な情動まで、さまざまな種類があります。 情動は、主観…

場の理論

場の理論とは、空間全体に広がる場(field)の性質を記述する理論です。場とは、電磁場、重力場、音波場など、空間全体に広がる物理的な現象のことです。場の理論は、量子力学と相対性理論を統合した理論であり、現代物理学の基礎をなす理論です。 場の量子…

上からの革新

上からの革新とは、組織の上層部が主導する革新です。従来の革新は、現場の従業員や顧客からの要望に応じて、下から上へと変化が起こっていくものです。しかし、上からの革新では、組織のビジョンや戦略に基づいて、上層部が新しいアイデアや施策を打ち出し…

消費のパラドックス

消費のパラドックスとは、技術の進歩により資源利用の効率性が向上したにもかかわらず、資源の消費量は減らずにむしろ増加してしまうというパラドックスです。 19世紀の経済学者ウィリアム・スタンレー・ジェボンズが、石炭の利用効率の向上と消費量の増加を…

承認の欲求

承認の欲求とは、他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めてもらいたいという欲求です。 アメリカの心理学者、アブラハム・マズローの欲求5段階説では、承認欲求は、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求に次ぐ、人間の基本的欲求の4番目に位置づけ…

少数派への同調

少数派への同調とは、多数派ではなく少数派の意見や行動に従う、またはそれに近づけることです。集団心理学において、少数派の影響力とは、少数派が多数派の意見や行動に影響を与えることです。 少数派への同調には、以下の3つの理由が考えられます。 集団内…

勝者の呪い

勝者の呪いとは、オークションで発生する可能性のある現象で、出品物の市場価値より落札額が高くなる現象のこと。この市場価値と落札額との差を縮める方法を含む理論が、2020年ノーベル経済学賞の対象になった。 オークションでは、落札者は出品物の市場価値…

(心理学における)書き換え

心理学における書き換えとは、ネガティブな思考や感情をポジティブなものに書き換えるプロセスです。書き換えは、認知行動療法においてよく使われる技法であり、不安やうつなどの精神疾患の治療に効果があることが示されています。 書き換えを行う際には、ま…

所属と愛の欲求

所属と愛の欲求とは、心理学者のA・マズローが提唱した欲求段階説に登場する、人間関係にまつわる欲求のひとつです。 マズローのモデルによれば、人間は、衣食住や身の安全といった基本的欲求が充たされると、ついで、人間関係にまつわる欲求を充たしたくな…

(心理学における)純粋性

心理学における純粋性とは、自分の内面の体験に気付き、それをありのままに受け止め、自分の意識を否定したり、歪曲したりしないでいられる状態です。 具体的には、以下の2つの要素から構成されます。 一致性:自分の内面の体験をありのままに受け入れ、それ…

循環論法

循環論法とは、ある命題を証明する際に、その命題自体を仮定した議論を用いることです。証明すべき結論を前提として用いる論法です。 たとえば、「神は存在する。なぜなら神は万能だから。万能であるということは、神が存在することからわかる」という論法は…

宿命的自殺

宿命的自殺とは、社会の規制が非常に強く、個人の欲求が過度に抑圧されている状態で起こる自殺です。 19世紀のフランスの社会学者、エミール・デュルケームは、自殺を社会学的観点から分析し、4つの自殺類型を提唱しました。そのうちの1つが宿命的自殺です。…

十分に機能する人間

十分に機能する人間とは、人間の可能性を最大限に発揮している人のことを指します。クライエント中心療法の創始者であるカール・ロジャーズは、十分に機能する人間には、以下の6つの特徴があると述べています。 自己一致:自分の感情や考えをありのままに受…

集団力学

2415.html集団力学とは、集団における人々の思考や行動等を研究する学問領域です。特に個々の人の行動の集合として記述できないような集団的行動がどのように発生するかをテーマとして扱います。 集団力学は、1930年代にアメリカの社会心理学者であるクルト…

集団本位的自殺

集団本位的自殺とは、個人が所属する集団の利益や規範を重視しすぎるあまり、自らの生命を犠牲にしてしまう自殺です。 社会学者エミール・デュルケームは、自殺を「個人と社会の不調和」が生じた結果であると捉え、自殺を3つの類型に分類しました。そのうち…

集団的無意識

集団的無意識とは、カール・グスタフ・ユングが提唱した分析心理学における中心概念であり、人間の無意識の深層に存在する、個人の経験を越えた先天的な構造領域である。普遍的無意識とも呼ぶ。 集団的無意識は、個人的な経験や教育などによって形成される個…

集団的浅慮

集団的浅慮(集団思考ともいう)とは、集団で合意形成を行うことによって、かえって不合理な結論や行動を引き出してしまうことです。 集団浅慮が起こる原因としては、以下のようなものが挙げられます。 集団凝集性が高い外部情報が入らず閉鎖的な状態である…

集団心理学

集団心理学とは、群集状況のもとで醸成される、群集に特有な心理のこと。集合心理である点で、群集を構成する諸個人の精神や意識とは異なる次元の心理現象であるが、群集心理を個人の心理や意識を超越した、なにか神秘的な実体と考えるべきではない。 集団心…