職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

フロリダ効果

フロリダ効果とは、先行情報に引っ張られて行動が変わってしまう傾向のことをいいます。

1991年に、アメリカの心理学者であるシャロン・シャフマンが行った実験で発見されました。この実験では、被験者を2つのグループに分け、グループAには「高齢者」に関する単語を見せ、グループBには「若者」に関する単語を見せました。その後、両グループの被験者を歩行速度を測定する装置の上を歩かせたところ、グループAの被験者の歩行速度がグループBの被験者の歩行速度よりも遅くなったことが観測されました。

この実験の結果から、高齢者に関する単語を見た被験者は、高齢者のイメージが強く喚起され、高齢者は歩く速度が遅いという先行情報を無意識に受け入れてしまったために、歩行速度が遅くなったと考えられています。

フロリダ効果は、マーケティングや広告においても応用されています。例えば、商品のパッケージや広告に「健康」や「高級感」といったイメージを連想させる言葉や画像を使用することで、消費者の購買意欲を高めることができます。

フロリダ効果は、私たちの行動に大きな影響を与える可能性があるため、注意が必要です。