フリードリヒ・エミール・フロム（Erich Fromm、1894年3月20日 - 1980年3月18日）は、ドイツ出身の社会心理学者、精神分析家、哲学者です。
フロムは、生涯を通じて、人間の精神構造と社会構造の相互関係を探究し、人間の自由と幸福を追求しました。その思想は、精神分析、マルクス主義、ユダヤ教、キリスト教など、多様な思想の影響を受けており、フロムの思想は、現代の心理学、社会学、哲学に大きな影響を与えています。
フロムの主な著作には、以下のようなものがあります。
「愛するということ」（1956年）
「逃走の道」（1941年）
「孤独の病」（1955年）
「人間の条件」（1955年）
「権力と自由」（1941年）
「キリスト教の社会批判」（1951年）
フロムの思想は、人間の自由と幸福を追求するという点において、現代の心理学、社会学、哲学に大きな影響を与えています。フロムは、人間は、本来、自由で、創造的で、愛に満ちた存在であると考えました。しかし、現代社会は、人間の自由と幸福を抑圧している、とフロムは批判しました。
フロムの思想は、現代社会のさまざまな問題を理解する上で、重要な示唆を与えてくれるものです。
