フィリップ・ジンバルドーは、アメリカ合衆国の社会心理学者であり、スタンフォード大学の名誉教授です。スタンフォード監獄実験の責任者として知られています。
1933年3月23日にニューヨーク州ニューヨーク市で生まれ、ブルックリン大学で学士号を取得し、イエール大学で博士号を取得しました。その後、ニューヨーク大学で教鞭をとり、1968年からスタンフォード大学の教授となっています。
スタンフォード監獄実験は、1971年にスタンフォード大学で行われた実験です。普通の大学生を被験者として、24人の被験者をコインの裏表で「看守」か「囚人」の役割に割り当て、スタンフォード大学の地下実験室を改造した擬似監獄で2週間の実験を行いました。
実験の結果、看守役の被験者は、囚人役の被験者に対して、暴力や拷問などの残虐行為を行うなど、役割に応じた行動をするようになり、被験者の人格が短期間のうちに変化したことが明らかになりました。
この実験は、人間の行動が状況に大きく影響されるという、社会心理学における重要な発見として知られています。
ジンバルドーは、スタンフォード監獄実験以外にも、内気な人の研究や、善悪の彼岸を追究した研究など、幅広い分野で活躍しています。著書に『シャイネス』『ルシファー・エフェクト』などがあります。
ジンバルドーは、社会心理学における重要な研究者であり、その業績は世界中で高く評価されています。
