職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

フレーミング

フレーミングとは、ものの見方を特定の方向に誘導することです。

例えば、コップに容量の半分程度の水が入っているのを見たとき、もし横に空のコップがあればそれを基準に「水が半分も入っている」と考えるでしょう。一方、もし横に満杯のコップがあればそれを基準に「水が半分しか入っていない」と考えるでしょう。このように、同じものでも、どの状態を基準にするかによって受け取り方が異なってくるのです。

フレーミングは、日常生活のさまざまな場面で起こっています。例えば、

商品の価格を「100円引き」と表現するのか、「100円追加で買える」と表現するのかによって、消費者の購買意欲に影響を与える。
政治家が政策を訴える際に、メリットを強調するフレーミングを用いるのか、デメリットを軽減するフレーミングを用いるのかによって、世論の支持を集めるかどうかが変わる。
このように、フレーミングは人の行動や意思決定に大きな影響を与える可能性があります。

フレーミングは、以下のような技術を用いて行われます。

基準の設定
比較対象の提示
言語の選択
例えば、価格のフレーミングを行う際には、基準として「通常価格」や「競合他社製品の価格」などを設定します。比較対象として「100円引き」や「100円追加で買える」などを提示します。言語の選択としては、「お得」や「リーズナブル」などの言葉を用います。

フレーミングは、巧みに用いれば、人の行動や意思決定をコントロールするために利用される可能性があります。しかし、一方で、誤った情報や偏った情報を流すために利用される可能性もあります。そのため、フレーミングに注意し、自分の判断を誤らないようにすることが重要です。