職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

バランス理論

バランス理論とは、社会心理学における理論で、人は自分の態度や他者との関係において一貫性やバランスを保ちたいという基本的な動機を持っていると提唱しています。バランス理論によれば、人は、ある要素が互いに対立するアンバランスな関係よりも、関係のすべての要素が一致するバランスのとれた関係を好むとされています。

バランス理論では、人間関係は、人(P)、他人(O)、物(X)の3つの要素、つまり三項関係で表すことができるとする。この理論では、個人は自分の態度と一致する要素に対しては肯定的な態度を、自分の態度と矛盾する要素に対しては否定的な態度を形成することによって、人間関係のバランスを取ろうとすることを提唱している。

例えば、AさんがBさんのことを好きで、二人ともあるテレビ番組が好きであれば、Aさんもそのテレビ番組に対して肯定的な感情を持つ。しかし、Bがそのテレビ番組を嫌っている場合、Aは認知的不協和を経験し、関係の矛盾に不快感や不安を感じるかもしれません。

バランス理論は、態度変容、社会的影響力、集団間関係など、さまざまな社会現象を説明するために用いられている。この理論によると、個人は人間関係のバランスを保とうとする動機があり、バランスを崩すような関係や情報を求めたり避けたりすることがあるという。