職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

シェルドンの類型論

シェルドンの類型論とは、アメリカの心理学者ウィリアム・シェルドンによって提唱された、性格・気質を体型の違いによって分類する理論です。

シェルドンは、胎生期の胚葉の分化によって、体格・体型が決定されると考えています。そこで、内胚葉、中胚葉、外胚葉の3つの胚葉から発達した部位の特徴をそれぞれ「内臓型(内胚葉型)」「身体型(中胚葉型)」「頭脳型(外胚葉型)」と呼び、性格・気質を3つのタイプに分類しました。

それぞれのタイプの特徴は、以下の通りです。

内臓型(内胚葉型)

・体型:丸っこく、内臓の発達が大きい
・性格:社交的、感受性豊か、温厚

身体型(中胚葉型)

・体型:筋肉質で、骨格が発達している
・性格:積極的、大胆、自信家

頭脳型(外胚葉型)

・体型:痩せていて、骨格と神経系が発達している
・性格:内向的、知的で、繊細

シェルドンの類型論は、体型と性格・気質の相関関係を示す研究結果を多数発表し、大きな反響を呼びました。しかし、近年では、体型と性格・気質は必ずしも一致しないという研究結果も出ており、シェルドンの類型論は絶対的なものとみなされなくなっています。

それでも、シェルドンの類型論は、性格・気質の研究において重要な役割を果たした理論であり、現代のパーソナリティ研究にも影響を与え続けています。