職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

2023-09-03から1日間の記事一覧

傾聴

傾聴とは、相手の話を否定せず、耳も心も傾けて、相手の話を「聴く」会話の技術を指します。 単に話を熱心に聞くだけなのでは?と思われるかもしれませんが、意識すべきなのは、相手に共感し、信頼していると示すこと。 傾聴の目的は、相手が伝えたいことに…

具体的操作期

具体的操作期とは、ピアジェの認知発達理論における3番目の発達段階です。年齢は7歳から11歳頃にあたります。 この段階では、子どもは論理的思考ができるようになり、具体的な事物について、因果関係や保存性などの概念を理解できるようになります。 具体的…

金額規模効果

金額規模効果とは、金額の規模が大きくなることにより、コストを削減したり、利益を増加させたりすることができる効果です。 具体的には、以下のようなものが挙げられます。 原材料や部品の大量購入による単価引き下げ設備や機械の共同使用による固定費の分…

緊張形成期

緊張形成期とは、ドメスティックバイオレンス(DV)のサイクルにおいて、暴力が発生する前段階の時期を指します。この時期には、加害者から被害者に対する言葉や態度で、徐々に緊張が高まります。加害者は、被害者を脅迫したり、けなしたり、馬鹿にしたりし…

勤勉性の拡散

エリクソンの心理社会理論において、学童期(6歳~12歳)の課題は「勤勉性」です。この時期に、子どもは学校で学習や課外活動などを通して、自分の能力や可能性を試す機会が増えます。成功体験を積むことで、自分は何かができるという自信や有能感が生まれま…

(心理学における)勤勉性

心理学における勤勉性とは、長期的な目標を達成するために、計画性・意志力・忍耐力・責任感をもって努力する性質を指します。 具体的には、以下のような特徴が挙げられます。 目標を達成するために、計画を立てて行動する。困難や失敗に直面しても、あきら…

局所論

局所論とは、人の精神は意識、前意識、無意識の3つの領域から構成されているとする理論です。これは、精神分析学の創始者であるジークムント・フロイトによって提唱されました。 意識:自分が気づいている領域。前意識:意識化することができる領域。無意識…

凝集性

凝集性とは、集団が構成員を引き付けて、その構成員を集団の一員となるように動機付ける度合いのことである。集団凝集性が高いほど、組織そのものの拘束力や成果が高い傾向がある。 凝集性には、以下の2つの要素がある。 集団の魅力:集団の目標や規範、リー…

鏡像認知

鏡像認知とは、鏡に映った自分の姿を自分自身であると認識することです。 鏡に映った自分の姿は、自分の顔や身体の左右が反転しています。そのため、鏡に映った自分を自分自身であると認識するためには、自分の身体の左右の認識と、自分の姿の左右の反転を理…

(心理学における)強化

心理学における強化とは、ある行動の頻度を高める手続きまたはその働きのことを指します。具体的には、ある行動を行った後に、その行動に好ましい結果がもたらされると、その行動の頻度は高まる傾向にあります。この好ましい結果のことを「強化子」と呼びま…

境界人

境界人(きょうかいじん)とは、2つ以上の異なる文化や集団に同等の影響を受けている人で、なおかつ、はっきりとどちらにも属していない人のことを指します。 境界人は、移民、混血児、改宗者、性的マイノリティ、青年期など、さまざまな背景を持つ人々の中…

(心理学における)協調性

心理学における協調性とは、性格特性の1つであり、他者との調和を図ろうとする傾向を意味します。協調性が高い人は、親切、同情的、協力的、暖かい、思いやりがあると人に認識されます。 協調性の具体的な表現としては、以下のようなものが挙げられます。 他…

凶器注目効果

凶器注目効果とは、犯罪現場で凶器を持った犯人を目撃した場合、目撃者の注意が凶器に引き付けられ、その人物の人相や着衣といった詳細な情報に関する記憶が不正確になるという現象のことを指します。 この効果は、1987年にロバート・カットラーらによって提…

共同注意

共同注意とは、自分と他者、そして対象との三者間でのコミュニケーションの中で生じる現象です。 自分と他者という二者が、他の第三の対象に対して一緒に注意を向けて、その対象についての認識や感情などを共有することを指します。 共同注意には、大きく3つ…

共同体感覚

共同体感覚とは、アドラー心理学において、人間が互いに支え合って生きる共同体の一員であるという感覚です。アドラーは、人間は生まれた時から孤立した存在ではなく、常に共同体の一員として生きることを前提としていると考えました。共同体感覚が強い人は…

共同幻想

共同幻想とは、複数の人間の中で共有される幻想のことです。日本の思想家である吉本隆明が用いたことで有名となった言葉です。 吉本隆明は、共同幻想を「人間が集団を形成するときに生み出される幻想」と定義しています。家族、社会、国家、民族など個人を超…

共通特性

共通特性とは、多くの人に共通して存在する性格特性のことです。たとえば、外向性、内向性、社交性、攻撃性、利己性、誠実性、責任感、協調性、決断力、忍耐力、感受性などが挙げられます。 共通特性は、個人差があり、その強さによって、その人の性格の特徴…

共通感覚

共通感覚とは、ある集団において、一般的に共有されている知識や認識、価値観、規範などを指します。 共通感覚は、個人の経験や教育、社会環境などによって形成されます。そのため、共通感覚は、集団によって、または時代によって異なることがあります。 共…

共感的理解

共感的理解とは、相手が何を言おうとしているかを正しく理解し、相手の気持ちや立場を尊重する姿勢のことです。 共感的理解には、以下の3つの要素があります。 正確な理解相手の言っていることを正しく理解することです。そのためには、相手の言葉や表情、仕…

共感性羞恥

共感性羞恥とは、他人が恥ずかしい状況にあると、自分も同じように恥ずかしさや居たたまれなさを感じる心理状態のことである。英語では“Empathic embarrassment”や“Vicarious embarrassment”と呼ばれる。 共感性羞恥は、他人の感情を理解する能力である「共…

共感性

共感性とは、他人の考えや感情を理解し、それに共感する能力のことです。 共感性には、大きく分けて2つの要素があります。 情動的共感性:相手の感情を自分の感情として感じ取る能力です。例えば、友人が悲しんでいるときに自分も悲しくなったり、友人が喜ん…

共感覚

共感覚とは、ある1つの刺激に対して、通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚も自動的に生じる知覚現象です。例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、味や匂いに、色や形を感じたりする人がいます。 共感覚の種類は多様で、150種類…

究極要因

究極要因とは、ある生物現象の存在理由を進化的な見方から説明する立場に立ったとき、現象の成立にかかわっているとみなされる要因群のことをいいます。 例えば、鳥がさえずる理由を説明するとき、至近要因としては、さえずりが脳内の構造や神経回路によって…

逆選択

逆選択とは、取引を行う当事者間で情報の非対称性がある場合、品質の悪いものが市場に残り、品質の良いものが排除される現象です。 例えば、中古車市場では、売り手は中古車の状態に関する情報を買い手よりも多く持っています。そのため、買い手は中古車の状…

逆制止法

逆制止法とは、不安や恐怖と相反する反応(拮抗反応)を同時に起こすことができれば不安や恐怖は打ち消され、感じなくなるとする説です。簡単に言うと、不安を感じているときに同じだけ安心していれば不安は無くなると考えたのです。 主に強迫性障害や恐怖症…

客我

客我(きゃくが)とは、アメリカの社会心理学者、ジョージ・ハーバート・ミードによって提唱された、人間の自我の構造のひとつです。 ミードによれば、人間の自我は、他者の期待をそのまま取り入れた「客我」と、それに反応する「主我」の2つの側面から成り…

擬似相関

擬似相関とは、2つの事象の間に相関が見られるが、因果関係が存在しない状態のこと。 両者とも共通の原因の結果である場合などに生じる。 例えば、月ごとのリップクリームの売上と火災の発生件数に強い相関が認められたとして、リップクリームが火災の原因に…

技能学習

技能学習とは、知覚・運動学習などの、非言語的な学習のことをいいます。楽器の演奏、スポーツ、ダンス、料理、パソコンの操作など、日常生活で行う様々な行為が技能学習に含まれます。 技能学習の特徴は、反復練習によって徐々に習得していくという点です。…

儀礼的無関心

儀礼的無関心とは、同じ社会的状況に単に居合わせているだけの人々の間で行われる礼儀正しい振る舞い方の1つです。 具体的には、以下のような行動が儀礼的無関心の例として挙げられます。 電車やバスの中で、隣に座った人と挨拶を交わしたり、話しかけたりし…

偽りの希望シンドローム

偽りの希望シンドロームとは、何かを変えたい、何かを成し遂げたい、という希望や目標を持っているように見えるが、実際にはその希望や目標を実現するための努力や行動が不足している状態を指します。 偽りの希望シンドロームは、個人の心理的な防衛機制や避…