職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

共感性羞恥

共感性羞恥とは、他人が恥ずかしい状況にあると、自分も同じように恥ずかしさや居たたまれなさを感じる心理状態のことである。英語では“Empathic embarrassment”や“Vicarious embarrassment”と呼ばれる。

共感性羞恥は、他人の感情を理解する能力である「共感」に基づいていると考えられている。共感性羞恥を感じやすい人は、他人の感情をより深く理解し、自分のことのようにとらえてしまう傾向にある。そのため、他人が恥ずかしい状況に陥ると、自分も同じように恥ずかしい気持ちになってしまうのである。

共感性羞恥の具体例としては、以下のようなものが挙げられる。

他人が叱責されている姿を見たとき
他人が失敗して笑われている姿を見たとき
他人が自分の前で恥ずかしいことをしてしまったとき
共感性羞恥は、他人への思いやりや共感力の高さの表れとも言える。しかし、過度に共感性羞恥を感じると、他人の失敗や恥ずかしい姿を見るのが辛くなり、人付き合いに支障をきたすこともある。

共感性羞恥を克服するためには、他人の失敗や恥ずかしい姿を自分事として捉えないようにすることが大切である。他人の失敗や恥ずかしい姿は、自分と無関係のことであると割り切るようにし、他人を責めるようなことはしないように心がける。

また、共感性羞恥を感じやすい人は、他人の失敗や恥ずかしい姿を見たときに、自分も同じような状況に陥ってしまうのではないかという不安を抱えていることが多い。そのような不安を解消するために、自分は十分に他人と違う人間であるということを認めることも大切である。