職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

共同注意

共同注意とは、自分と他者、そして対象との三者間でのコミュニケーションの中で生じる現象です。 自分と他者という二者が、他の第三の対象に対して一緒に注意を向けて、その対象についての認識や感情などを共有することを指します。

共同注意には、大きく3つの種類があります。

指さし行動:自分が注目している対象を、他者に指さしたり、見せたりする行動です。
視線追従:他者が注目している対象を、自分も視線で追跡する行動です。
社会的参照:他者の表情や反応を参考にして、自分の行動を調整する行動です。
共同注意は、乳幼児の発達において重要な役割を果たします。共同注意がうまくできるようになると、人とコミュニケーションをとったり、言語を学んだり、社会性を発達させたりしやすくなります。

共同注意がうまくできない場合、発達障害の可能性があると考えられます。自閉症スペクトラム障害の子どもは、共同注意の獲得が遅れる傾向があります。

共同注意を促すためには、以下のような方法があります。

子どもの興味関心のある対象を一緒に見たり、触ったりしながら、アイコンタクトをとる。
子どもが指さした対象を一緒に見たり、子どもが興味を持った対象を一緒に見たりする。
子どもの表情や反応に応じて、自分の表情や反応を調整する。
共同注意は、子どもの発達にとって重要なスキルです。共同注意を促すためには、日頃から子どもとのコミュニケーションを大切にすることが大切です。