家族療法とは、家族を1つのシステムとして捉え、家族全体のコミュニケーションや関係性の問題を解決することを目的とした心理療法です。
家族療法では、家族を構成する各メンバーは、お互いに影響を与え合いながら、家族の機能や構造を維持していると考える「システム論」を基本としています。そのため、家族の一員が問題を抱えている場合、その問題は家族全体の問題として捉えられ、家族全体で解決に取り組むことが重要とされます。
家族療法の具体的な方法としては、家族全員で面接を行い、家族のコミュニケーションや関係性を分析し、問題の原因や維持要因を探ります。また、家族のコミュニケーションや関係性を改善するためのスキルや方法を指導し、家族で協力して問題を解決できるように支援します。
家族療法は、以下のような問題に対して効果的であるとされています。
子どもの不登校や引きこもり
夫婦関係のトラブル
親子関係のトラブル
摂食障害や依存症などの精神疾患
虐待やDV
家族の機能不全
家族療法は、家族全体を対象とした心理療法であるため、個人療法では解決が難しい問題にも効果を発揮できる可能性があります。
