職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

ポジショントーク

ポジショントークとは、自分の立場、立ち位置に由来して発言を行うことである。転じて、自分の立場を利用して自分に有利な状況になるように行う発言のことも指す。

日常生活におけるポジショントークの例としては、以下のようなことがある。

顧客の立場であれば、価格を下げてほしい、品質を上げてほしい、といった要求をする。
経営者の立場であれば、利益を増やしたい、コストを削減したい、といった発言をする。
政治家の立場であれば、国民のために、という発言をする。
このように、ポジショントークは、誰もが日常的に行っていることである。しかし、ポジショントークには、以下のような問題点がある。

自分の都合のいいように発言をするため、客観的な意見とは異なる可能性がある。
自分の立場を利用して、他人に有利な状況を作り出そうとする可能性がある。
信用を失う可能性がある。
そのため、ポジショントークを行う際には、注意が必要である。自分の立場を意識しつつも、客観的な意見を述べるように心がけることが大切である。

なお、金融の世界では、ポジショントークに別の意味がある。株式市場や為替市場、金利先物市場において、買い持ちや売り持ちのポジションを保有している著名な市場関係者が、マスメディア・媒体などを通して情報を流したり発言をしたりして市場心理を揺さぶり、自らに有利な方向に相場を動くように仕向けることを指す。