職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

パーソナリティ検査

パーソナリティ検査とは、個人の性格や気質を評価するための心理検査です。性格は、個人の行動や思考、感情の特徴を示すものであり、その人の生き方や価値観、職業適性などに影響を与えます。

パーソナリティ検査は、大きく分けて「質問紙法」と「投影法」の2つに分類されます。

質問紙法は、質問紙を用いて、定型的な質問に対して回答してもらい、その回答から査定を行う方法です。質問紙法では、一般的に5つの大項目(外向性、内向性、知覚、思考、感情)と、20以上の下位項目が設定されており、それぞれの項目について、自分に当てはまるかどうかを回答します。

投影法は、曖昧な視覚的・言語的刺激を与え、それに対する連想や自由な反応から査定を行う方法です。投影法では、回答者の無意識の部分が投影された反応を分析することで、性格を評価します。代表的な投影法には、ロールシャッハテストや主題統覚検査などがあります。

パーソナリティ検査は、企業の採用選考や、学校の適性検査、カウンセリングなど、さまざまな場面で用いられています。

企業の採用選考では、応募者の性格や適性を客観的に評価するために用いられます。たとえば、営業職を募集している場合、外向性や積極性の高い人を採用したいと考えるでしょう。パーソナリティ検査によって、これらの性格特性を測定することで、応募者が自社の求める人材かどうかを判断することができます。

学校の適性検査では、生徒の性格や学習能力を把握するために用いられます。たとえば、進路指導を行う際に、生徒の性格や興味関心を踏まえて、適切な進路を提案することができます。

カウンセリングでは、相談者の性格や心理状態を把握するために用いられます。たとえば、ストレスや不安などの問題を抱えている相談者に対して、その原因を理解するためにパーソナリティ検査を行うことがあります。

パーソナリティ検査は、性格や気質を客観的に評価する有効な方法です。しかし、パーソナリティは複雑なものであり、パーソナリティ検査だけですべての性格特性を測定することはできません。また、パーソナリティ検査の結果は、あくまでもその人の一面を反映したものであり、絶対的なものではありません。

パーソナリティ検査を利用する際には、検査の目的や限界を理解した上で、適切に活用することが重要です。