職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

ABC理論

ABC理論とは、アメリカの心理学者アルバート・エリスが提唱した認知行動療法の理論です。ABC理論では、人は外部からの刺激(Activating Event)に対して、その人固有の認知(Belief)を形成し、その認知が感情(Consequences)につながると考えています。

例えば、試験で不合格になった場合、ある人は「私はダメな人間だ」とネガティブな認知を形成し、悲しみや怒りなどのネガティブな感情を体験するかもしれません。一方で、別の人は「次は頑張ろう」とポジティブな認知を形成し、前向きな感情を体験するかもしれません。

ABC理論では、ネガティブな感情を体験している人は、その認知を書き換えることで、感情を改善することができると考えています。例えば、「私はダメな人間だ」という認知を「私は失敗しただけだ」という認知に書き換えれば、悲しみや怒りなどのネガティブな感情が軽減されるかもしれません。

ABC理論は、認知行動療法の基本的な理論であり、多くの心理療法で用いられています。