ベック抑うつ質問票は、成人および青年期のうつ病症状の重症度を測定するために作成された自己報告式の質問票で、広く用いられています。1960年代に認知療法のパイオニアであるAaron Beckとその同僚によって開発されました。
ベック抑うつ質問票は21の質問からなり、それぞれの質問は、悲しみ、活動への興味の喪失、無価値感、睡眠困難など、うつ病の特定の症状を測定するものである。各質問には4つの回答があり、0から3までのスコアで評価され、スコアが高いほど、より重度のうつ病の症状を示します。
ベック抑うつ質問票は、臨床医がうつ病を診断し、うつ病の症状の経時的変化をモニターし、治療の効果を評価するために使用されます。また、さまざまな集団におけるうつ病の有病率や重症度を測定するための調査研究にもよく使用されています。
ベック抑うつ質問票は、うつ病の症状の指標として広く使用され、十分に検証されていますが、ベック抑うつ質問票は自己報告式の指標であり、自己報告のバイアスや不正確さに左右される可能性があることに留意することが重要です。したがって、ベック抑うつ質問票は、個人のうつ病の症状をより包括的に把握するために、他の測定や臨床評価と組み合わせて使用することが推奨されます。
