心理学のIとMeとは、アメリカの心理学者であるジョージ・ハーバート・ミードによって提唱された、自我の二つの側面です。
Iは、主体としての自我であり、自らの行動や経験を直接的に経験する部分です。Meは、客体としての自我であり、他者からどのように見られ、評価されているかを意識する部分です。
IとMeは、常に相互作用しながら、自我を形成していきます。Iは、Meの反応に基づいて行動し、Meは、Iの行動によって変化していきます。
具体的には、Iは、自らの欲求や衝動に基づいて行動する部分です。Meは、他者からの期待や規範に基づいて行動する部分です。
例えば、Aさんが、人前で話すことが苦手だとします。この場合、AさんのIは、人前で話したいという欲求を持っています。しかし、AさんのMeは、人前で話すと恥ずかしいという他者の期待を意識しています。そのため、Aさんは、人前で話したいという欲求を抑え、恥ずかしくない行動をとろうとします。
IとMeは、自我を理解する上で重要な概念です。IとMeを理解することで、自分の行動や思考の背景をより深く理解することができます。
IとMeのそれぞれの特徴は、以下の通りです。
**I**
* 主体としての自我
* 自らの行動や経験を直接的に経験する
* 自らの欲求や衝動に基づいて行動する
**Me**
* 客体としての自我
* 他者からどのように見られ、評価されているかを意識する
* 他者からの期待や規範に基づいて行動する
IとMeは、常に相互作用しながら、自我を形成していきます。IとMeのバランスが取れることで、健全な自我を形成することができます。