職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

自己実現傾向

自己実現傾向とは、カール・ロジャーズが提唱した心理学用語で、人間が生まれつき持っている、自己を維持し、発展させ、実現しようとする傾向のことを指します。

ロジャーズは、人間は自己概念という、自分の存在や価値観、能力などについての意識を持っていると考えました。そして、この自己概念と、自分の体験や経験が一致する状態を、心理的健康な状態であるとしました。

自己実現傾向は、この自己概念と体験や経験の一致を目指す傾向です。そのため、人は、自分の体験や経験を自己概念に統合しようとします。また、自己概念が現実と一致していない場合は、自己概念を現実に合わせて修正しようとします。

自己実現傾向は、人間が成長し、成熟していくための原動力となります。また、自己実現傾向が働くことで、人は自分の潜在能力を発揮し、自己を実現することができるようになります。

自己実現傾向を妨げる要因としては、次のようなものが挙げられます。

自己概念と体験や経験の不一致
他人の期待や評価
環境の制約
自己実現傾向を妨げる要因を克服することで、人はより自己実現に近づくことができます。