職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

解離性健忘

解離性健忘は、健忘症の一種で、記憶喪失を経験する状態です。解離性健忘の特徴は、通常の物忘れでは説明できない、重要な個人情報(通常は外傷性またはストレス性のもの)を思い出せなくなることです。

解離性健忘は、圧倒されるような出来事やトラウマとなる出来事に対する心理的反応であると考えられています。多くの場合、本人は、心が処理できないほど深刻なトラウマ的出来事を経験または目撃しています。その結果、心がその出来事から遮断されたり、解離したりすることで、記憶喪失に至ることがあるのです。

解離性健忘は、一時的なものと長期にわたるものがあり、また、人の記憶のさまざまな部分に影響を及ぼす可能性があります。例えば、特定の出来事に関する記憶喪失のみを経験する人もいれば、過去全体を思い出すことが困難な人もいます。

解離性健忘の治療には、心理療法、特に認知行動療法が用いられることが多く、トラウマとなる出来事を乗り越え、症状を管理するための対処法を身につけるのに役立ちます。場合によっては、不安やその他の関連する症状を管理するために、薬物療法が行われることもあります。