職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

モンティ・ホール問題

モンティ・ホール問題は、確率論の問題で、ベイズの定理における事後確率、あるいは主観確率の例題の一つとなっている。

モンティ・ホール問題は、次のようなゲームを想定したものである。

3つの扉があり、1つは賞品があり、残りの2つはハズレである。
挑戦者は、最初に1つの扉を選ぶ。
司会者は、挑戦者が選んだ扉以外の、残りの2つの扉のうち、ハズレの扉を選び、開ける。
挑戦者は、残りの2つの扉のうち、賞品の扉を選ぶことができる。
この場合、挑戦者は、扉を変更したほうが、賞品を当てる確率が高くなる。

直感的には、賞品の扉は最初から3分の1の確率で選べるはずなので、扉を変更しても当たる確率は変わらないように思われる。しかし、この問題の肝は、司会者が残りの2つの扉のうち、ハズレの扉を開けることを、挑戦者が知っていることである。

最初に挑戦者が選んだ扉が賞品の扉である確率は、3分の1である。しかし、司会者がハズレの扉を開けることを知っているので、残りの2つの扉のうち、賞品の扉である確率は、最初に選んだ扉がハズレである確率に等しい。

すなわち、最初に選んだ扉がハズレである確率は、2分の3である。したがって、扉を変更すれば、賞品の扉である確率は、3分の2になる。

この問題は、多くの人に直感的に理解されにくいため、モンティ・ホール・パラドックスとも呼ばれる。