職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

フォールス・コンセンサス

フォールス・コンセンサスとは、自分の意見や考え、行動が常に多数派でありかつ正常であると思い込む、認知バイアスのひとつです。

つまり、自分の意見や判断は常に正しく、他人も自身と同じ思考や行動をすると見なす心理事象のことで、周囲が合意してくれていると勝手に思い込むことから『偽の合意効果』『総意誤認効果』とも呼ばれています。

フォールス・コンセンサスが起こる原因は、以下の2つが考えられます。

自己中心性:自分自身を基準にして、他者を判断する傾向
グループ思考:自分の属するグループの意見や行動が正しいと過信する傾向
フォールス・コンセンサスは、以下のような場面で起こりやすいと考えられます。

自分の意見や考えを周囲に共有しているとき
自分と同じような考えや行動をしている人がいるとき
自分の属するグループの意見や行動が正しいと信じているとき
フォールス・コンセンサスの影響は、以下のようなものが挙げられます。

他者の意見や考えを尊重することが難しくなる
自分の意見や考えが正しいと思い込み、他人を否定するようになる
グループ思考に陥り、視野が狭くなる
フォールス・コンセンサスを防ぐためには、以下のことに気を付けるとよいでしょう。

自分の意見や考えを、客観的に評価する
他者の意見や考えを、尊重する
多様な意見に触れ、視野を広げる
フォールス・コンセンサスは、人間が誰でも持っている認知バイアスです。しかし、その影響を理解し、意識することで、その影響を軽減することができます。