職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

フォーカシング

フォーカシングとは、心理療法の一種で、自分の内側に意識を向け、まだ言葉にならないような、からだで感じられる微妙な感覚に注意を向け、そこから言葉を出していく作業です。

フォーカシングの創始者は、ユージン・ジェンドリン博士です。ジェンドリン博士は、ロジャーズ博士の共同研究者として、クライエント中心療法の研究に携わっていました。その中で、クライエントが解決への道を切り開く際に、ある共通のパターンがあることに気づきました。それは、クライエントが自分の内側に意識を向け、そこから言葉を出していくというプロセスでした。

ジェンドリン博士は、このプロセスをフォーカシングと呼び、心理療法として体系化しました。フォーカシングでは、クライエントが自分の内側に意識を向け、まだ言葉にならないような、からだで感じられる微妙な感覚に注意を向けます。その感覚にちょうど当てはまる言葉を探し出し、その言葉を口に出して表現していきます。

フォーカシングの具体的な方法は、以下のとおりです。

深呼吸をしながら心を落ち着けて、静かに自分の体の中心部分(お腹)にぼんやりと注意を向ける。
自分が「気になっている感覚」を、自然と感じられるのを待つ。
その感覚にちょうど当てはまる言葉を探してみて、その言葉が本当に適切な言葉であるのかを確かめる。
フォーカシングを行うことで、以下の効果が期待できます。

自分の内側の声に耳を傾けることができるようになる
自分の気持ちや感情をより深く理解することができるようになる
問題解決への道を切り開くことができるようになる
フォーカシングは、心理療法だけでなく、日常生活にも役立つスキルです。自分の気持ちを整理したり、新たなアイデアを生み出したりしたいときにも、フォーカシングのスキルを活用することができます。