フェルトセンスは、エリック・ジェンドリンが提唱した体験過程理論の概念です。
「何らかの意味を含んだ身体感覚」と定義されます。
具体的には、
言葉にできない感情や感覚
漠然とした気分や状態
何かを抱えているという感覚
などが、フェルトセンスとして現れます。
フェルトセンスは、私たちの日常生活の中で、常に存在しています。
ただ、忙しい日常の中で、私たちはフェルトセンスの上を通りすぎていってしまうのです。
フォーカシングでは、フェルトセンスに注意を向け、その意味や内容を探求することで、自己理解や問題解決を促します。
フェルトセンスの具体例としては、
胸が苦しい
お腹が重い
頭がモヤモヤする
力が抜けない
何かが足りない
何かがしたい
などが挙げられます。
フェルトセンスは、私たちの身体が、私たちの心の状態や、私たちが直面している課題を、言葉にできない形で伝えようとしているものです。
フェルトセンスに注意を向けることで、私たちは、自分の内面をより深く理解することができます。