職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

ピアジェ

ピアジェとは、20世紀を代表する心理学者の一人であり、発達心理学において最も影響力のある人物の一人です。

スイスのヌーシャテルに生まれ、生物学を専攻し、軟体動物の研究で博士号を取得しました。しかし、生物学の研究を続ける中で、生物の進化と人間の認知発達には類似点があることに気づき、発達心理学に転向しました。

ピアジェは、子どもの発達を「認知を獲得する過程」とみなしました。認知とは、五感で感じた現象の理解、問題解決のための考え方のことです。ピアジェは、子どもは、最初は見たり触ったりしたものを感覚で捉える状態からスタートし(感覚運動期)、成長するにしたがって、抽象的な概念を操作できるようにまでなっていきます(形式的操作期)と主張しました。

ピアジェは、子どもの発達を4つの段階に分類しました。

感覚運動期(生後から2歳ごろ):感覚と運動を用いて世界を理解する。
前操作期(2歳から7歳ごろ):言語を習得し、世界を自己中心的に理解する。
具体的操作期(7歳から11歳ごろ):現実の世界を論理的に理解するようになる。
形式的操作期(11歳から青年期):抽象的な概念を理解し、仮説を立てて検証できるようになる。
ピアジェの発達理論は、教育や子育てなど、さまざまな分野に影響を与えています。