職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

エリクソンの発達理論

エリクソンの発達理論とは、人間の一生を8つの発達段階に分け、各段階における発達課題と危機を示した理論です。

エリクソンは、フロイト精神分析理論をベースに、社会的要因も重視して発達理論を構築しました。フロイトは、人間の欲求は本能に基づくものであり、その欲求を満たすことで発達が進むと考えました。一方、エリクソンは、人間の欲求は社会的な関係の中で形成され、その関係の中で発達が進むと考えました。

エリクソンの発達段階は、以下のとおりです。

乳児期(出産から1歳半):基本的な信頼感 vs 不信感
幼児前期(1歳半から3歳):自律性 vs 恥と疑念
幼児後期(3歳から6歳):意欲 vs 劣等感
学童期(6歳から12歳):勤勉さ vs 劣等感
青年期(12歳から20歳):同一性 vs 同一性拡散
若年成人期(20歳から40歳):親密さ vs 孤立
中年期(40歳から60歳):生産性 vs 停滞
老年期(60歳から死ぬまで):統合感 vs 絶望
各段階では、特定の課題が達成されなければ、その課題に関連する心理的な危機に陥ると考えられています。例えば、乳児期で基本的な信頼感が得られなければ、不安や不信感が生じやすくなり、その後の発達にも影響を与える可能性があります。

エリクソンの発達理論は、教育や心理療法など、さまざまな分野で活用されています。