職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

2種類の誤り

統計学において、2種類の誤りとは、次の2つの誤りです。 第一種の誤り(Type I error) 第二種の誤り(Type II error) 第一種の誤りとは、帰無仮説が正しいにもかかわらず、帰無仮説を棄却してしまう誤りです。第二種の誤りとは、帰無仮説が誤っているにもかかわらず、帰無仮説を採択してしまう誤りです。 第一種の誤りの確率は、有意水準(α)と呼ばれ、通常は5%に設定されます。第二種の誤りの確率は、検出力(β)と呼ばれ、有意水準と対称の関係にあります。 第一種の誤りを犯さないようにするためには、有意水準を小さく設定する必要があります。しかし、有意水準を小さくすると、第二種の誤りの確率が高くなります。 第二種の誤りを犯さないようにするためには、検出力を高くする必要があります。しかし、検出力を高くすると、サンプルサイズを大きくする必要があります。 第一種の誤りと第二種の誤りは、トレードオフの関係にあります。第一種の誤りを減らすためには、第二種の誤りの確率を高くする必要があります。第二種の誤りを減らすためには、第一種の誤りの確率を高くする必要があります。 どの誤りを避けるかは、研究者の判断によって異なります。たとえば、新薬の有効性を検証する研究では、第一種の誤りを避けることを重視します。なぜなら、第一種の誤りを犯すと、新薬が有効であると誤って判断し、患者に害を及ぼす可能性があるからです。一方、新薬の安全性を検証する研究では、第二種の誤りを避けることを重視します。なぜなら、第二種の誤りを犯すと、新薬が安全であると誤って判断し、患者に必要な治療を受けさせない可能性があるからです。