連言錯誤(れんげんさくご)は、論理学や哲学の文脈で使われる用語で、二つ以上の命題を組み合わせる際に生じる論理的な誤りを指します。具体的には、二つの命題が矛盾する関係にある場合に連言錯誤が発生します。
一般的な形式としては、次のようなものがあります:
「Aであり、かつAでない」
「Aでなく、かつAである」
これらの文は論理的に矛盾しており、真偽が同時に成り立つことはありません。例えば、「このりんごは赤くあり、かつ赤くない」という文は連言錯誤です。りんごが赤い場合は、赤くないということはありませんし、逆も同様です。
連言錯誤は、論証の中で重要な役割を果たす論理的な一貫性を欠いていることを示すものです。論理的な思考や論理的な議論を行う際には、連言錯誤に注意しなければなりません。