手続き的記憶とは、技能や手続き、ノウハウを保持するもので、長期記憶の一種です。手続き的記憶あるいは非陳述記憶とも呼ばれます。
手続き記憶の特徴は、以下のとおりです。
言語化できない
意識せずに使用できる
経験を繰り返すことで獲得される
一度獲得すると長期間保持される
手続き記憶の具体例としては、以下が挙げられます。
自転車の乗り方
楽器の演奏
スポーツの技
料理の作り方
言葉の使い方
挨拶の仕方
手続き記憶は、脳の側頭葉の運動野や感覚野に保存されていると考えられています。
手続き記憶は、宣言的記憶と対比されることがあります。宣言的記憶とは、事実や出来事の記憶のことで、言語化することができます。
手続き記憶と宣言的記憶は、両方とも長期記憶の一種ですが、特徴が異なります。手続き記憶は、意識せずに使用できる一方で、宣言的記憶は、意識的に思い出すことができます。また、手続き記憶は、経験を繰り返すことで獲得される一方で、宣言的記憶は、教科書や講義などによる学習によって獲得されることもあります。
手続き記憶は、人間の生活において重要な役割を果たしています。手続き記憶によって、私たちは日常生活で必要なさまざまな技能や手続きを身につけ、それらを効率的に行うことができます。
