職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

欠乏動機

欠乏動機とは、何かが不足しているという状態を充足させるために行動を起こす動機のことです。マズローの欲求階層説では、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求の5段階に分類されます。

生理的欲求:食欲、睡眠欲、排泄欲などの生存に必要な欲求
安全欲求:健康、安全、安定、安心などの欲求
社会的欲求:愛情、帰属、帰属感、親密感などの欲求
承認欲求:尊敬、評価、承認、名声などの欲求
自己実現欲求:自分の能力を最大限に発揮し、自分の可能性を実現したいという欲求
欠乏動機は、これらの欲求が満たされていないときに、それを充足させるために行動を起こすものです。例えば、お腹が空いたら食べ物を探して食べます。また、安全が脅かされていると感じたら、安全を確保するために行動を起こします。

欠乏動機は、人間の行動の原動力となる重要な動機の1つです。欠乏動機が満たされないと、不満やストレスを感じ、行動が低下する可能性があります。

なお、マズローの欲求階層説では、下位の欲求が満たされると、上位の欲求が現れるという考え方が提唱されています。そのため、生理的欲求や安全欲求が満たされないと、社会的欲求や承認欲求、自己実現欲求は現れないと考えられます。