職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

後知恵バイアス

後知恵バイアス(こうちえバイアス)とは、ある結果や出来事が起きた後に、その結果を予測することが容易であるように感じる心理的な傾向のことを指します。このバイアスでは、結果が明らかになった後に、その結果を予測することが簡単であると人々が思い込みますが、実際には事前に同じような予測をすることは難しい場合があります。

後知恵バイアスは、過去の経験や知識を用いて事後に合理的な解釈をする傾向があるため、人々が自身の判断や意思決定を後で過大評価することがあります。つまり、事後に結果が分かってしまった後で、「あの時は予測が難しかった」という事実を無視して、当時の状況に基づかない理論や判断を立てる傾向があるのです。

後知恵バイアスは、さまざまな状況で現れることがあります。例えば、スポーツの試合の結果が分かった後に、「勝つはずだった」と言う人や、株価の上昇や下降の予測に関して「当然そうなるはずだった」と主張する人などが後知恵バイアスの影響を受けている可能性があります。

後知恵バイアスは、客観的な判断や意思決定をする際に歪みを生じる可能性があるため、注意が必要です。事前に持っていた情報や状況を考慮して判断を下すことが重要であり、後知恵に惑わされず冷静な思考を心がけることが大切です。