シロクマのリバウンド効果とは、ある考えを抑えようとすることで、逆にその考えが強く浮かんでくる現象です。1990年にアメリカの心理学者、ダン・スパーロウによって提唱されました。
スパーロウの実験では、被験者に「シロクマを1分間考えないようにしてください」と指示しました。その結果、被験者はシロクマをより強く考えてしまうことがわかりました。これは、シロクマを抑えようとすることで、脳がシロクマに注意を向けてしまうためと考えられています。
シロクマのリバウンド効果は、さまざまな場面で起こり得ます。例えば、試験勉強中、試験のことが頭から離れないことがあります。これは、試験のことを抑えようとすることで、試験に注意が向いてしまうためです。
シロクマのリバウンド効果を防ぐためには、考えないようにするのではなく、考えを受け入れることが大切です。試験のことを考えてしまったら、試験のことを考えてしまったと認め、他のことに集中しましょう。