職場で使える心理学

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら心理学の知識を使って解決できるかもしれません。

性格の3次元

性格の3次元とは、性格を内向性-外向性、神経症傾向、精神病傾向の3つの次元で表現する考え方です。

内向性-外向性は、人との交流を好むかどうかの次元です。内向性は、人付き合いを好まず、一人で過ごすのを好む傾向があります。一方、外向性は、人付き合いを好み、社交的である傾向があります。
神経症傾向は、ストレスや不安を感じやすいかどうかの次元です。神経症傾向が高い人は、ストレスや不安を感じやすく、気分の浮き沈みが激しい傾向があります。一方、神経症傾向が低い人は、ストレスや不安を感じにくく、気分が安定している傾向があります。
精神病傾向は、現実感覚の程度の次元です。精神病傾向が高い人は、現実感覚が乏しく、幻覚や妄想を経験する傾向があります。一方、精神病傾向が低い人は、現実感覚があり、幻覚や妄想を経験することはありません。
この3つの次元は、性格を包括的に捉えるために有効な考え方であるとされています。

なお、この3次元は、ドイツの心理学者ハンス・アイゼンクによって提唱されました。また、アイゼンクは、精神病傾向を除いた内向性-外向性と神経症傾向の2次元で性格を表現することも提唱しています。

近年では、性格を5つの次元で表現するビッグファイブ理論が広く受け入れられています。ビッグファイブ理論では、性格を開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向の5つの次元で表現しています。

ビッグファイブ理論は、アイゼンクの3次元理論を拡張したものであり、より包括的な性格の表現であるとされています。