72の法則(Rule of 72)は、投資や負債の複利効果を簡単に計算するための近似式です。この法則を用いることで、投資や負債の金額が何年で倍になるかや減少するかをおおよその値で見積もることができます。
具体的には、72の法則では以下の近似式を使います:
倍になるまでの年数 ≈ 72 ÷ 成長率(または利息率)
または
減少するまでの年数 ≈ 72 ÷ 減少率
ここで、成長率や利息率は年ごとの成長率や利息率を百分率で表します。
例えば、年利率が8%の投資について考えてみましょう。72の法則によれば、この投資はおおよそ 9 年で元本が倍になると予測されます(72 ÷ 8 ≈ 9)。同様に、年利率が6%の投資の場合、元本が倍になるまでの年数はおおよそ 12 年となります(72 ÷ 6 ≈ 12)。
この法則は単純な近似式であり、厳密な計算とは異なることに注意が必要です。また、投資や負債の実際の成長や減少は、市場の変動や金利の変動によって影響を受ける場合があります。したがって、72の法則はあくまで簡易的な計算手法として使用し、具体的な金融の判断や計画にはさらなる詳細な分析が必要です。