パウリ効果とは、ある人物がその装置に触れただけで、あるいは近くに寄っただけで不可解な壊れ方をした場合、その人物が「装置にパウリ効果を及ぼした」と言うようになった現象です。
この現象は、物理学界における古典的なジョークの一つです。理論物理学者ヴォルフガング・パウリは実験が不得手で、機材をよく壊していました。時には、彼が装置に触れただけで実験機材が壊れたり、近付いただけで壊れたりするという現象も起きました。
パウリ効果は、パウリの排除原理(パウリの原理)とは関係ありません。パウリの排除原理は、量子力学における基本原理の一つで、同じ量子状態にある2つの粒子は同じ場所に存在できないという原理です。
パウリ効果の原因については、はっきりとしたことは分かっていません。しかし、いくつかの仮説が立てられています。
心理的な要因によるもの
生体磁場や電場によるもの
超常現象によるもの
心理的な要因によるものとしては、その人物が機械に不慣れであったり、緊張していたりすることで、機械の扱いを誤ったり、事故を起こしたりする可能性が考えられます。
生体磁場や電場によるものとしては、その人物の生体磁場や電場が、機械に影響を与えることで、機械の故障を引き起こす可能性があると考えられています。
超常現象によるものとしては、その人物の超能力や霊力などが、機械の故障を引き起こす可能性があると考えられています。
パウリ効果は、科学的に証明されている現象ではありませんが、科学者や技術者の間では、ジョークとしてよく使われています。